手頃なロードバイク
毎年ツールドフランスに合わせて多くのブランドで新型フラッグシップモデルが投入される。ハイエンドな「レース機材」では数年前と比べて2倍以上も完成車の上限価格が上がってきている。しかし「エンデュランス」モデルは手頃な価格設定じゃないと売れないので、コロナで品薄とはいえそれほど大きな価格上昇は見られない(1〜3万円程度)。自転車に30万円とかちょっとクレイジーに感じるかもしれないが、クルマと違ってガソリンが不要で、その気になれば毎日でも楽しむことができる。その意味では通勤で使ったりしない趣味のクルマよりもよく利用するし、定期的に使っている人はほとんど負担感はない。
利便性は高い
そして何より30万の「エンデュランス」でも、3万円くらいで買える一般の自転車とは性能が決定的に違う。往復200kmのロングライドや標高2000m級の舗装路最高地点に達することも可能だ。10万円の電動アシスト自転車はせいぜい30km程度の航続距離だ。その機動性は限りなくママチャリよりクルマに近い。自動車や二輪モーターサイクルの一般道での平均速度はせいぜい40km/hだ。「エンデュランスロード」だと初心者でも20km/hくらいで巡行できる。200km走るとガソリン代は3000円くらいかかるし、高速道路を使えば平均速度は80km/hくらいまで上がるだろうけど、さらに高速代が5000円くらいはかかる。