操作の楽しさ
アウトドア・アクティビティを考えて購入したCX-5だけど、納車から4年余りが経過しても、ますますドライビングが楽しい。1万キロ、2万キロと距離を重ねていくにつれ、クルマの特性に応じた操作のコツみたいなものがわかってくる。様々なRのコーナーでのステアリングの舵角やブレーキングのタイミングは、割と早く掴めるようになるけど、それ以外のマニュアルな操作においてMAZDA車は奥が深い。
急激な下り坂でパドルでエンブレを制御するタイミングだったり、高速道路を100kmで巡航しながらのレーンチェンジでの荷重移動は、かなり長いスパンで上達を感じる。オイル交換から1000km、2000km、3000kmの走行でシビアにエンジンのコンディションが変化する。さらに外気温が急に低くなるとパワーが僅かに落ちるようで、普段はないタイミングでキックダウンが起こり始める。
日本車には大きな違いがある
一般的には「レスポンス」と表現されるけども、MAZDAのクルマはアクセル、ブレーキ、ステアリングそれぞれの操作がタイヤにリニアでダイレクトに伝わる。どこのメーカーでも同じだと思っていたが、T社のCローラ・Tーリングだと、アクセルは出足こそCVTの過剰なグイグイ感はあるけども、車速が30〜40km/hくらいになると、アクセルペダルの操作を露骨に無視し始める。
ブレーキもストローク量が体感でMAZDAの半分くらいしかなく、強弱をつける感覚が乏しい。ステアリングは比較的に素直に回るけども、タイヤからのキックバックが完全に抑え込まれていて、ステアリングホイールはびっくりなくらい振動しない。MAZDAユーザーにとっては、なんじゃこりゃ?の手応えだ。このようなT社のクルマに比べれば、CX-5の機能面における挙動は確かにロードスターっぽいのかもしれない。