「縦置きFR車は安全になったのか?」
捨てる神あれば・・・
FR(フロントエンジン&リア駆動)の設計といえば、大排気量の高級車の基本設計として半世紀以上の歴史を持つ。リムジンを作り続けてきたトヨタや日産にとっては簡単には捨てられずにズルズルと2020年までやってきたし、ホンダが高級車でなかなか成功できなかった理由もFRを採用しなかったからと囁かれてきた。しかし高級サルーンがいよいよモーター駆動主流になってきた中で、トヨタや日産が30年以上前から騙し騙し使い続けてきた古いFR設計モデルがあからさまに売れなくなってきている。最近では販売の半数以上がFFベースになっているメルセデスやBMWにも同じことが言える。どうやらFRはピュアスポーツカーを除き終焉の時を迎えつつあるようだ。
拾う神あり
そんな中で「我々はFRの可能性を信じている」と2022年から新設計シャシーを使って参入を発表しているメーカーもある。バブルから生き延びたトヨタ、日産、メルセデス、BMW、アウディ(縦置きAWD)がこの30年間は全く結果を残せず、ジャガー、アルファロメオ、キャデラック、ヒュンダイ&キアが参入を試みたが全く鳴かず飛ばずの状況だというのに、この日本の中堅メーカーはFR設計の新型シャシーでシェアを拡大するつもりらしい。FRのスポーツカーは作り続けているけども、なぜこのタイミングでFRの乗用車に参入なのか?