「クルマ文化防衛論」

 

EV化されないジャンル

おそらくOECD諸国の電動化に最後まで抗うモデルは、「ディーゼルSUV」「ピュアスポーツ」「ホットハッチ」の3ジャンルだろう。3車3様にドライビングの沸点は違うけども、大型重機を底なしのパワーで運転している全能感だったり、ライトウエイトボデーを細いトルクを辿り高回転まで使ってテクニカルに走ったり、アンダーステアとタックインの間を彷徨うサイケデリックなドライブフィールだったり、どれもドライビングに大きなクセがあるモデルがユーザーに最後まで支持されるだろう。MAZDAは3ジャンル全てを護ろうとしている。BMWやアウディはピュアスポーツこそないものの、ディーゼルSUVでシェアを拡大し、ハイエンド気味のウルトラハッチの販売を継続している。

 

トヨタのいないうちに・・・

ディーゼルSUVは、MAZDA、BMW、アウディ、メルセデス、ランドローバー(ジャガー)の5ブランドによって今後は「横置き」「縦置き」に細分化されシェアを競いあうことになりそうだ。「横置き」にはVW、PSA、三菱が、「縦置き」にはポルシェ、マセラティ、アルファロメオがさらに加わる。トヨタもホンダも日産もいない「聖域」はしばらくの間存続しそうだ。MAZDAが「横置き」「縦置き」の両方に参戦することで、普及のハードルは下がるだろうし、技術的なアップデートも進む。日本のオッサンは「MAZDAはSUVばかり」と愚痴をこぼしているけど、全くもって時流が掴めていないようだ。バッテリー・フル搭載で車重2500kg越え、しかも価格は2000万円近いEV化SUVの普及は難しいだろう。乗り出し400〜1000万円のディーゼルSUVこそが、FRシャシーの普及&発展の鍵を握っている。