日本車 VS ドイツ車

 

こだわらないと決められない

クルマに限った話ではないけれども、高価な商品を楽しく所有する1つのコツが「縛り」ではないかと思う。「MTしか乗らない」「自然吸気しか乗らない」「2シーターしか乗らない」「ポルシェとマツダしか乗らない」とか・・・そういうヤツです。生まれた時からJISやJASといった規格で保証された商品に囲まれて育ってきた現代の日本人には、身の回りで使うものだったり、衣食住に関するものだったりを選ぶ基準をあまり強く意識しなくなっている。メーカーや生産地を気にするくらいだろうか。物欲がないわけじゃないけど、商品を細かく「選ぶ」ことに無頓着で、まあ使えればなんでもいいや・・・って人がほとんどかもしれない。

 

人生経験の価値

いちいち「こだわる人」ってのは、その商品に興味がない人から見れば「面倒くさいヤツ」に見えるかもしれない。しかし彼にはハッキリと記号的な「価値」が見えているのに対して、周囲の人にはその商品知識が共有されていないだけだ。例えば若い頃には1泊10万円以上の宿泊などちょっと理解不能だったけども、年に1回あるかないかの大切な人と過ごす貴重な休み、もうこんな機会は二度とないかもしれない・・・という状況に置かれればその価値が見えてくる。誰でも経験を通じてあらゆる記号的価値を見出せるようになると思う。還暦過ぎたAJAJのライターの資質を欠いたレビューなんて、ほぼほぼ世間に恥を晒しているものだ。クルマへのこだわりを貫いた人々が辿り着く1つの結論がこの「LC500」と「ケイマンGT4」じゃないかと思う。