日本車 VS ドイツ車

 

人馬一体

何に1300万円払うのか!?極限のハイトルクや加速性能に最大の価値を見出すのであれば、もうエンジン車を選ぶ必要はないと思う。これからどんどん速い「電車」が出てくるだろう。トルクを追求しない「自然吸気」は、ドライビングの自由度を求めるクルマ作りと相性がいいらしい。過大なトルクはミッションの構造だったり、ステアリング・システムやタイヤの選択に大きな制約が生まれる。マツダロードスターにハイトルクのターボエンジンを搭載すれば、タイヤは太くなり旋回性能はそのまま犠牲になる。かつてMAZDAが販売していたMSアクセラは加速性能を求めるユーザーに向けたスポーツモデルであったけど、その一方でロードスターは、加速性能というより(軽量なので当然速いけどさ)、それ以外の「駆動系シナプス」が生み出すダイレクトな操縦感覚を求めるモデルだ。「人馬一体」の本当の意味わかってます!?操縦で一体感が得られないクルマはただただ怖いだけ・・・。

 

全開までの「行程」

レクサスLC500は、V8エンジン搭載で車重も1900kgを越していて、MAZDAロードスターのざっと2倍だ。初動トルクで車体が刺さるように動くってことはなく、人によっては「ややかったるい」とすら感じるかもしれないが、底が見えない懐が深いエンジンに、クルマ全体を徐々に預けていく感覚がちょっとクセになる気持ちよさだ。レクサスIS350などでも十分に感じることができる。踏んだら踏んだだけパワーが引き出せるのだけど、すぐに全開トルクがやってこないので、エンジンをしっかり使い切るまでの「行程」そのものに明確な時間軸が存在する。いうまでもないけど、それこそが「自然吸気」ドライブの醍醐味だ。