「有終の美」と言える2台
社長自らが監修したという「GR86」と「レクサスNX」の出来栄えにはさぞかし満足だろう。このクオリティならばMAZDAやポルシェにだって十分に対抗できる。GR86はかなり理想に突っ走った形でスバルに作らせ、レクサスNXは「とあるメーカー」の同型SUVをよく研究して上手くコピーしたと思う。トヨタ&レクサスのラインナップで屈指の性能を誇る2台だ。他にもランクル、ミライ、クラウン、アルファードなどトヨタ全開のフラッグシップモデルもあるけど、競合車がそれなりにある中でトヨタ車が他をしのぐ競争力を持つ「GR86」と「レクサスNX」が相次いで加わった。このタイミングでの「EV宣言」ならば、決して「逃げ・・・」とは思われないだろう。
全てはこの日のために!?
しかし前述した通りだけど、この2台の設計からすでにトヨタの開発リソースはエンジン車の為には使われていないことが伺える。これらのクルマの開発は5年くらい前から動き出しているはずで、もうその段階でトヨタは2021年12月14日前後の「EV宣言」までを計画していたのだろう。言うまでもないが、この「宣言」が1年早くなってしまうと、2020年、2021年に「捲土重来」を期して発表予定だった大量のトヨタ車が行き場を失ってしまうリスクがあった。