レース機材
「GRMNヤリス」と同等以上のスペックのクルマを同じ価格で出せるメーカーはまず存在しないだろうし、「フェアレディZプロトスペック」も日本市場で400psオーバーの2シーターというカテゴリーにおいては究極のコスパを実現している。どちらも価格が高いのではなくてスペックが高過ぎるだけだ。いうまでもなく「乗用車」ではなくモータースポーツの「レース機材」として開発されているわけだから開発競争が激化すれば価格にも大きく跳ね返ってくる。
機材格差
「レース機材」と言えば、ここ数年でロードバイク(自転車)の完成車の上限価格も80万円くらいから190万円くらいまで一気に上がった。ワールドチームのロードレースでも機材による「格差」が大き過ぎてレースを興ざめさせるという指摘がある。昨年のツールドフランスの1stステージで、レース終盤に上限100万円くらいに収まるドイツの優良ブランド「キャニオン」に乗る超人マチュー=ファンデルプールが果敢に仕掛けるが、複数のアシストに守られて最終盤の坂下までやってきた190万円クラスの日本のアマチュアライダーの間でも大人気の「スペシャライズド・S-WORKS」に乗るジュリアン=アラフィリップがフランスの意地を見せた。