MT比率上昇中
Nワンの「RS」というのはトヨタとの競合を避ける意味でも絶妙な采配だった。フィットRSの6MTが廃止されたのも合わせ技なのだろう。そしてシビックを「MTのためのモデル」として日本に残す。MAZDA2は15MBを含めFF車にはほとんどのグレードにMTが配備。ロードスターの乗り味が個性的なので、MTユーザーが喰われるという懸念は少ないようだ。CX-3、CX-30、MAZDA3にもMT車の指名買いを狙ったグレードを設置。この戦略は想像以上にうまく機能しているようで、MTの販売比率が30%以上なんてモデルも近年は珍しくないらしい。
トヨタから逃げろ
トヨタもクルマ好きの若者が歓喜させたいならカローラツーリングにMTを配備すればいいんじゃないかと思うが、やらないだろう。欧州向けの1.2Lターボには元々MTの設定があるから日本でも発売できるけど、1.8Lや2.0Lの自然吸気と組み合わせることはしないだろう。何もしなくても十分に売れるし、下手なことするとGR86などの需要を喰ってしまう恐れがある。軽自動車、Cセグメント、ピュアスポーツだけがわずかに残されたホンダとMAZDAの「エンデュランス・GTカー」が生き残れるフィールドらしい。MAZDA2が踏ん張るBセグは厳しいかも。