VWの保守派
一連の事件報道以降から、日本でVW車を買う人は70歳以上の「団塊世代」がほとんどのようだ。T-ROC、T-CROSS、ゴルフ8は高齢者以外のユーザーを見たことがない。そりゃそーだ、日本には自動車メーカーがたくさんある。低スペックで安価なトヨタ&日産、生真面目なクオリティカーを作るMAZDA&スバル、アイディアが多彩なホンダ&三菱・・・と多様化する現役世代の価値観を手分けしてカバーしている。
しかしオイルショック前からクルマに乗っている団塊世代にとっては、絶対的にハイスペックなVWと、全く歯が立たない日本車という70年代の構図が50年以上も続いているようだ。さすがに最近では少なくなったが、クルマのブログをマメに書いていると「日本車に乗るのは貧乏人だ」みたいな価値観を押し付けてくるコメント投稿者がいる。若い世代では絶対にタブーなマナーだけど・・・。
素晴らしい忠誠心
以前にVWポロGTIに乗ってるという人に、「燃費もいいし、安全だし、走る曲がる止まるのどれも日本車に圧勝」とコメントされたことがあった。まあその人の中では軽自動車とミニバンだけが日本車なのだろう。この手の人々が信奉する「VW神話」をムキになって打ち壊す必要もない。これだけ熱烈に支持してくれるファンがいるのはとても素晴らしいことだ。
VWのクルマが日本車と比べて著しく劣っているわけではない。ゴルフGTIなどは誰が乗っても感銘を受ける非常に優れたモデルだと思う。しかし今ではMAZDA3スカイX、シビックに加えて、カローラスポーツ2L自然吸気に新型プリウス(193ps版)など、はるかに低コストで同等の運動性能のクルマを手に入れられる。それでもVWゴルフGTIにこだわる人は、やはり世代なのかな・・・と思う(もちろん否定はしません!!)。