第3位 ホンダS660
【世界初!】ホンダS660に一番乗り!/Honda S660 First-drive #LOVECARS https://t.co/n4URXr1JRK @YouTubeさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年2月2日
ホンダの小型スポーツカーといえば、CR-V、CR-Z、ビート、S2000などなど、不思議なことにもれなくプレミア付き中古モデルになる。現行モデルの時はそれほどでもないのですが、販売終了した途端に魅力が倍増するクルマが多い。ハイブリッドスポーツカーとして注目されるも、トヨタ86が発売される頃には、現行であっても完全に忘れ去られた存在だったCR-Zの中古車価格がなかなか下がらないです。これ復活を期待されてもいいくらいで、なかなかカオスなことになってます。
ホンダの原点としてよく取り上げられるクルマは量販初代モデルになる軽自動車のN360ですけども、やはりホンダの真髄は、高度経済成長期もすっかり成熟した1969年に発売した初の普通車『ホンダ1300』だと思います。このクルマはあまりにも高性能だったため、日産、トヨタからの強烈なバッシングを浴びたと、本田宗一郎、藤沢武夫のどちらもがその著書で悔しい胸中を恨めしく書いています。
CVCCではなくて、このホンダ1300発売時点からすでにホンダは世界の自動車産業をリードする地位にあったと言ってもいいのかもしれません。その3年後には、1300のレース趣味性に走った要素をやや薄めて、より多元的な要素を集めたシビックへと進化します。そして2代目シビックがCVCCとして世界を驚かし、その時点からホンダの技術を丸ごと欲しいという自動車メーカーがドヤドヤ押し寄せます。ウィキペディアにはMINIやローバー75はBMWが開発したとか書いてありますけども、ホンダとローバーがイギリスで合弁事業を行なっていたものを、ホンダの技術欲しさにBMWが無理やり強奪したらしいです。
ホンダは「メカミニマム・マンマキシマム」という理念で1300やシビックなど高性能なFF車を作って来ました。FFと同じように、軽量化とトラクション最適化が両立した設計がMRだと言えるので、ホンダの中ではS660の立場は決して『異端児』ではなくて、「メカミニマム・マンマキシマム」という原点解釈の究極の形態と言えます。バブル期に発売されたビートを踏襲しただけではありますけど・・・。
第2位 スズキ・スイフトスポーツ
【動画】スズキ・スイフトスポーツ 試乗インプレッション 試乗編 https://t.co/UIkZcXKQbS @YouTubeさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年2月2日
アルファロメオ4Cや、今年日本でも発売されるらしいアルピーヌA110など、「エクストリーム」とでもいうべきライトウエイト&ハイパワーを追求したスポーツカーを作ろうというムーブメントがあるようです。それってさ、日本の大人気漫画が描いていた峠ドリフトってやつじゃ・・・。あまり強調されることがないですが、80年代、90年代の日本メーカーの「ストレート過ぎる」創造性には勢いがありました。ロードスター、シルビア、インテグラtypeR、S2000などは、世界のマーケットでも高く評価されていました。
21世紀になりミニバン&SUVブームの中で、ライトウエイトを頑張る日本メーカーは少なくなりましたが、現行モデルの乗用車(専用設計スポーツカーではない)の中では、もっとも「エクストリーム」に近い設計なのがスイフトスポーツ。そもそも『乗用車』はエクストリームを求めてはいけないという建前があるので、他のメーカーがダメってことは一切ないです。いわゆる『改造乗用車』ってジャンルは、AMG、NISMO、GR、アルピナなど社内、社外のチューナーによって行われることが多くなってますが、スズキのラインナップのまま出してる「気さく」な感じがいいですね。まあそれほど危ないクルマというわけでもないし。
輸入ブランドにはいくらでも忖度できるくせに、日本メーカーのやり方には敬意を示さないのが、オッサンとカーメディアですけども、さすがにスズキの心意気が通じているのか、かの有名な「エンスー解放戦線」というベストカーの連載で新型スイスポには103点とか出ていた!!清水草一さんはちょっと媚びてないか!?
第1位 スバル・フォレスター2.0XT
FORESTER 2.0XT EyeSight 古内徹 インプレッション https://t.co/b7SlvBRoXZ @YouTubeさんから
— CARDRIVEGOGO (@cardrive55) 2018年2月2日
スバルのOEM以外のモデルは、すべてインプレッサからの派生なので、『XV』と『フォレスター』て何が違うの!?デザインが違うだけ!?(AWDの形式など色々違う!!) そして『XV』がポップなデザインで人気なので、フォレスターの存在感が薄くなっているのは否めないかも。そもそも『フォレスター』ってのは、スバルにおいては特定のジャンルを意味する名前ではなくて、そのスタイルはモデルチェンジごとに大きく変化してきました。
スバルにとってはやや珍しく「形式」ではなく「感覚」に近いクルマづくりをしているモデルです。日本でHVが発売された1997年に初代が生まれたフォレスターですが、その年は京都議定書が締結されて、世の中が急にCO2がどうのこうの言い出した頃で、満を時して初代プリウスが発売されています。その後のフォレスターとプリウスの両車の歩みは、当初こそプリウスの苦戦が目立ちましたけど、今では完全に日本自動車産業における「陰と陽」となりつつある!?
エコな時代ということもあって、なかなか愛されなかったフォレスターですけど、発売当初は280psの2Lターボのみ!!という設定。シボレー・カマロかよ!! その後自然吸気モデルが追加されますが、スバルが最初に構想していたのは、日本車の紳士協定ギリギリの280psで振り回すデリケートなサイズのクロスオーバーGTカーなんですね。このアイディアは、かなり時代を先取りしていたのかも。おそらくこれから出てくるプレミアムなクロスオーバー車は280psくらいがデェフォルトになるんじゃないかと。
水野和敏さんが「非常識の本質」などの自著でしばしば自慢しているクルマで、P10/R32/R35以上に強調するのが、2003年に出した『FX』(スカイラインクロスオーバー)なんですけども、設計と発売年代から考えても、このミスターGT-Rの自信作に大きな影響を与えているのはフォレスター20XTなんじゃないかと思います。スバルの遊び心が「形」になるというクルマ文化における豊かさに共感したのでしょうか!?
そんなフォレスターの「初期衝動」をそのまま残しているかのように、スバルは「20XT」という280psモデルを4世代にわたって設定し続けます。「本当のスバル好きなら・・・」とか生意気なことを言うとスバリストに袋叩きにされそうですが、これまで何度となく某ドイツブランドのファンにボコボコにされてるから怖くない!!ということで・・・本物のスバル好きが買うクルマはフォレスターだ!!とでも言っておこう。
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