新型カローラはどこまで豪華になる!?
トヨタの攻勢が止まりそうにないです。4代目プリウスが2016年を独占し、C-HRが2017年を、そして今年は伝統のカローラをフルモデルチェンジするらしい。どーせ250万円とかいう輸入車レベルの価格で売りつけるはず。ショックアブソーバーが〇〇製ですよー!!とか、インテリアがアルカンターラ(東レの化学繊維のイタリア商標)ですよ!!とかゴリゴリに「付加価値」をつけてくるのでしょう。プリウスもC-HRも『後付け』の部分は非常に魅力的に見えるのですが、ボデーデザインや、インテリアの基本設計などが、どーしても気に入らずに購入を断念した人もいるのでは!? そんなアンチ・カローラな人々に送る5台です!!
第5位 アルファロメオ・ジュリエッタ(376万円〜)
カローラから連想するもの「安心」「ソフトタッチ」「軽快」ですかね。これを全て真逆にしているCセグメントってなんだろう。「安心」の逆だからシビック、インプレッサ、アクセラは全部ダメ。ゴルフ&Aクラスも。「ソフトタッチ」「軽快」でメガーヌ、3008、C4、v40などの欧州車が該当しちゃういます。特にPSAやボルボは、サスもミッションもトヨタ志向がアリアリと出ている。どこまでも「トヨタ的洗練」を拒否し続けているのが「アルファロメオ・ジュリエッタ」。
FCAのCセグといえば某日本メーカーの技術供与に大きく依存していて、ジュリエッタ、クライスラー200、ダッジダート、ジープチェロキーが同じプラットフォームを使っています。その日本メーカーがアンチ・トヨタスタイルってのもありますし、欧州らしいツインクラッチのDCTが装備されていて、なかなか荒々しく動きますし、マルチエアー・直噴ターボを『直結』で楽しめば、もうカローラとは別の世界が・・・。新型カローラにもMTが用意されるようですが、2ペダルに関してはトヨタはショックを極端に嫌うようでDCTには否定的。アルファロメオは刺激が大好きなドMに向いている!? ちょっと残念なのが、廉価グレードが日本では廃止になっていて価格がドイツプレミアムもビックリの強気設定なこと。
第4位 三菱RVR(205万円〜)
アンチ・トヨタの総本山といえばスリーダイヤモンド。ブレーキもよく効くし、トラクションも良好。この時点でカローラとは真逆の特性があります。さっきのジュリエッタにCVTを仕込んだような設計。エンジンにもっとパンチ力があれば、さらに差別化がハッキリするのですが、それでもトヨタエンジンと三菱エンジンのクオリティの差はトルクの谷間が少なく美味しい領域を長く使える点で十分に感じられるはず。CVTとはそもそも回転数を可能な限り固定し燃費の目玉に結びつける狙いがあるミッションなので、エボやランサーで使っていたゲトラグ製DCTとかあると良いのですが、それならジュリエッタを買えばいい。
第3位 アウディA3セダン(314万円〜)
DCT&1.4Lターボの「総合芸術」を楽しむでもいいけど、高速道路を低騒音で走りたいならちょっと奮発して2.0Lターボ車を選ぶといいかも。カローラじゃ我慢できない人にとって、色々と痒いところに手が届く、しかも価格もお手頃という希少なモデルだと思う。Cセグの3BOXセダンなのにデザインに隙がない!!アクシオの寸詰りが嫌な人にとっては素晴らしい代替案だ。インパネも適度な「ゴチャゴチャ感」があってマシンという気分になる。マニュアルエアコンかオートエアコンかでグレード分けをする、ドイツメーカーから見たら信じられない戦略なんですけど、日本車にとってエアコンは「必須」な装備ですし、トヨタの方がエアコン自体はよく効きます。しかしいインパネの中でエアコン操作スイッチが残念なモジュラー感を出してしまうので、デザインがどうも安っぽくなって仕舞うんだよな。カローラいいクルマなのわかってるけど・・・って人がひっそりA3に行く気持ちはわからないでもない。家具のデザインにこだわる人とかさ。
第2位 メルセデスGLA(406万円〜)
A3と並んで、インテリア重視のアンチ・トヨタユーザーにとっては、魅力的な選択肢であると思います。カローラのような気取らないサイズ感ながらも、プレミアムブランドの品位をうまく出しているエクステリアも満足度が高い。実はこのクルマもベースは三菱なので、ジュリエッタやRVRのようなブレーキとトラクションの良さを感じる。内装はアウディとは別テイストで、さらに「モード」もしくは「ナルシスト」な路線かもしれませんが、これくらいの自己主張があってもいいと思いますし、知り合いを乗せても特に「鼻につく」強烈な演出でもないですので、十分におもてなしのクルマとして成立している。そこがカローラとの大きな違い。
第1位 レンジローバー・イヴォーク (502万円〜)
カローラをサイズを変えずに徹底的にグレードアップすると、このクルマになる!? Cセグメントで日本初のAWD車を販売した某日本メーカーの技術を取り込んだフォードのフォーマットがベースになっていて、さらにエンジン&ミッションを最新型にアップデート。日本車にありがちななんちゃってクロスオーバーと違って、公式発表で、最大水深渡河50cm。日本のゲリラ豪雨による冠水路面でもガンガン走ります。ジャガーが新開発したディーゼルエンジン(ちょっとザワつきますが)は、1880kgもあるヘビー級カローラのボデーを動かすにはちょうどいいトルク感かと。軽油が安い日本ではランニングコストも期待できますし、災害にもとりあえず強そう。過疎地域の未整備道路に分け入る時も心強い。しかもランクルよりも相当に小ぶりなので狭い日本の道でも入っていける。そして何より、内外装のセンスがいい。だって2012年のデザインWCOTY受賞ですから!!