『乗用車ブランド』
「最高の乗用車ブランドは!?」と訊かれたら、トヨタ?レクサス?BMW?メルセデス?アウディ?などいくつかのブランドが浮かびます。まあ日本市場でアンケートを取ればこの5つのどれかが1位になると思いますし、もしかしたらこの5ブランドが上位5つを占めるのかも。失礼ですが、間違ってもスバルやスズキがこの5つを追い抜かすことはないでしょう。
『運転して楽しいブランド』
しかし「運転して楽しいブランドは?」と訊かれたら、トヨタ、レクサス、メルセデス、アウディは退散しそう。BMWはしぶとく残る・・・これこそがBMWの底力!!BMWは偉い!!「最高の乗用車」であり「運転して楽しい」ブランドでもある。じゃあなんでBMWの売れ行きが悪いのか!?それはトヨタやメルセデスがBMWくらい「運転が楽しい」クルマが作れるようになってきたからだと思う。差がない。BMWがダメになったわけではないけども、BMWが持っていたアドバンテージはあっさり追いつかれるくらいのものだったらしい・・・。
本物とは!?
『乗用車ブランド』ってのは、サプライヤーの時代においてはドングリの背比べから逃れるのは難しい。安易な結論と言われるかもしれないが、乗用車の走りを変えてきた契機には、必ずと言っていいほど「スポーツカー・ブランド」の影がある。スポーツカーを開発することは不毛と嘲け笑うコンサルタントの口車に乗っかったメーカーが次々と破綻する中で、スポーツカーを作ることを使命とするメーカーは、予想を裏切って生き残るケースが多い。ロータスやフェラーリのようなスポーツカー専門メーカーはもちろんですが、常にスポーツカーをラインナップするスタンスを持つ総合自動車メーカーには独特のオーラが漂います。業界の苦境を打破してくれて、世界のクルマ好きのカーライフをこれからも守ってくれる。そんな期待が持てるブランド5選です。
第5位 HONDA
スポーツカーから全てが始まった
誰もが知っていることだけども、ホンダの四輪はS360/S500/S600/S800とスポーツカーのバージョンアップから始まる。オープンスタイルで地を這うようなスタイリングの後輪駆動モデルを作っていた。1969年のS1300以降はFFで高性能なホンダとして生まれ変わり、エンジンやシャシー設計において常に世界のトップを走る乗用車メーカーとしての道を歩んできたことで、後輪駆動の記憶は薄れますが、1991年のビート、1999年のS2000、2015年のS660とコンスタントに、60年代を思い出すような後輪駆動スポーツモデルを発表し続けます。「同じところに留まらない」を社是とするホンダは、1世代で終わらせていくスタイルを採っているので、「スポーツカーを作り続ける」というストーリー性には欠けるところがあるのが残念ですが、総合自動車メーカーの中では最もスポーツカーに対するアイディアを温めている存在なのは否定できない。
第4位 GM
強烈な存在感
経営不振で中断期間がありますが、全7世代に渡るコルベットシリーズで、60年代の空気を今に伝えるアメリカン・スポーツカーの雄。現行のC7世代になって、その真摯な作り込みに「欧州スポーツカー」を超えた!!と絶賛する意見も多数。下手にグローバルに接近した結果、個性がなくなったとか・・・まあ面倒臭い意見もあるようですが、C5からすでに「破れかぶれ」な感じがあった。ただひたすらに6Lオーバーの自然吸気のゴツさと、期待を裏切らないエキゾースト(F派の誹謗中傷は無視しろ)。日本で6.2L・・・自動車税はドイツのポンコツ2Lターボの3倍近い11万円!!16気筒のブガティと同額。 911GT3の2倍!! もうこれだけで十分にスポーツカーだ・・・。
第3位 JAGUAR
なぜ情熱が続くのか?
ホンダよりもずっと長い歴史をもち、かつ60年代、90年代の2回のスポーツカー/スーパーカー・ブームで主役級の活躍を演じます。20世紀で最も美しいとされる「Eタイプ」と90年代の市販スーパーカーで最も速かったとされる「XJ220」を生み出した、『狂気』を感じるほどのスポーツカー製造能力の高さ。ここに出てくる5メーカーに共通するのはやっぱり『狂気』。嬉しいことにフォードの元から離れた新生ジャガーは再びアグレッシブ路線を突き進んでいる。単なる「乗用車ブランド」を崇拝して「スポーツカー」を所有した気分になっている盲目的な愚か者を、軽く嘲笑うようなモデルを作っている。
第2位 PORSCHE
自由
スポーツカーメーカーといえば誰もが思いつくポルシェも、今ではすっかりSUVやセダンで利益を挙げる総合自動車メーカーになりました。もはやハイブリッドカーが出ようが、スライドドア車が作られようが全く驚かない。ポルシェってのは自由であればあるほど評価が高い。そもそも911シリーズの前身モデル「356」はスポーツ走行を意識したものではなかったらしい。50〜60年にかけて西ドイツは驚異的な経済成長を遂げたけども、生産拠点が西に残ったメルセデス、VWや、本社機能は無事だったBMWに対して、オーストリアで創業したポルシェはちょっと異質な存在だったらしい。
神に選ばれた
その後、今に至るまでシュツットガルトに本拠を置くも、ナチ党員疑惑で訴追されたり、356自体がオーストリアの別のメーカーの特許を侵害していたりもしたらしいが、ビジネスパートナーのプジョーの保護で難を逃れたとのこと。数奇な運命はさらに続き、倒産の危機に何度も瀕するものの、その度に存続の道を辿ったのは、ポルシェが「クルマの神様」に選ばれたブランドだったからだと思う。
第1位 MAZDA
クレイジー・マツダ
スポーツカーを作り続けて50年。2012年にロータリーユニットの系譜は途絶えてしまったけども、それでも40年作り続けたマツダに対して「ロータリーは技術詐欺」と言い放ったジジイ(S村S太郎)は、土下座して謝れ!!「マツダがBMWを超える日」とか寝ぼけた本を書いているアホは歴史を学び直せ!!BMWはバブルの前に死んでいる。コンテンツが無いからM&Aで、ロールスやMINIを買収。純然たるスポーツカーブランドと、単なる産業ブローカー風情を同じ土俵で語るのは、厳密には「間違い」である。
プライド
人間誰にだって間違いはある。これを読んだオッサンは今日から間違っても、マツダやホンダのファンブログに土足で踏み込み「BMWは素晴らしいメーカーです!!」とか「レクサスファンです」とか無意味なコメントをするのはやめよう。あなた方が乗っているクルマはサプライヤー部品の性能を足し算しただけの、「無意味な乗用車」に過ぎない。ホンダやマツダとはそもそも設計思想が違うのだから、あなたたちのコメントはブログ主には全く意味がわからない・・・。