幼稚な大人
はじめに言っておくと、この記事の結論にはなんら意味はありません。『読む価値なし』と言われることも本望です。クルマのブログを書くのってすげー楽しい。まあそれだけのことです。時には何らかの不満を抱えた人々が捨て台詞のように「くだらねーブログだ!さっさと消せよ」と吐き捨てるようなコメントを残していかれます。もしかしたらその人のお気に入りのブランドを他愛もなくディスっていたのかもしれませんが、具体的に何の反論もなく「くだらねー」とだけ表現することに何の意味があるのか!?小学生だよなー・・・。そんな愚行にどれだけのリスクがあるかすらわからない人間には、21世紀はとても住みづらい場所なのだとは思いますけども・・・。
理解力!?感受性!?
どっかの有名なモチベーターの言葉を持ち出す目でもなく、「くだらねー」などのすべてのリアクションは自らの内面のリフレクションに過ぎない。人生がくだらねーヤツのコメントは何に対しても大抵は「くだらねー」を連呼している。色々なところで色々な人に対して「自己紹介」をしているんです。視聴する対象が「くだらない」かどーかはわからないけども、その感情の大部分はそいつの感受性の問題じゃねーか?・・・ってまー今更に言うまでもないことだけどさ。
クルマブログの意義
「わざわざネットで意見を述べる必要あるの!?」・・・これは大いにあると思います。すぐに「くだらねー」とか言ってくるつまらない奴は、同窓会にでも行けば山ほどいるわけで、ウェブの力を使って「理解力」のある人々に直接自分の考えを読んでもらおう!!って企みは非常に健全だと思うんですよ。2012年頃に倒産寸前のマツダだったですが、スカイアクティブ直前のマツダ車ってスゲーいいクルマばかりだった!!素直に売れて欲しいと思った!!それと同時に当時人気があったドイツ車はどれもゴミだと思った。何でみんな疑問を持ってないのか不思議なくらいに。ブログでそんな想いをストレートに書いていたら、「私もそー思ってました!!」って人がめっちゃ多いこと・・・。
通勤時間にスマホでゲームやってる人種にはわからないだろ〜けど
「クルマごときでそんなにムキになってブログ書くなんて・・・」って意見は言われなくてもわかってる。でも書きたくなってしまうって気持はわかってもらえねーんだろーな。やっぱりすげぇよなーって思うからさ。例えば日本で人気の2ブランドであるJEEPとMINI。300万円以上の価格帯で、輸入車ブランドとしてはお手軽な部類には入るのだろうけども、過剰なまでのディーラー網を持つ日本メーカー各社が苦戦を余儀なくされる中で、この2ブランドの成長には色々なことを気付かされます。
アンチHVが結集!?
JEEPもMINIも現時点では日本市場のラインナップに一切HVがない(新型ラングラーにはHVが設定される)。JEEPで使われているユニットは、三菱ライセンスの直4自然吸気(2Lと2.4L)、あるいはフィアットが三菱の直噴ターボライセンスを取得して設計した1.4Lマルチエア。そしてMINIにはBMWのモジュラーユニット(ガソリン&ディーゼル)が使われている。一見、時代遅れな自然吸気&ターボばかりのラインナップではあるけど、それで魅力を失っているとは思わない。カムリやクラウンなどに使われる加速性能に優れたハイブリッドユニットの良さはわかるけども、クルマのキャラを考えると三菱やBMWのエンジンを存分に楽しむという企画は決して悪くはない。
日本メーカーは全て日和った・・・
トヨタやホンダが「ハイブリッド」を前面に押し出して日本市場を制圧しようとしているのだから、それ以外の弱小ブランドは「非ハイブリッド・非トヨタ」に徹することで一定の需要を満たすことはできる。とにかく「トヨタだけが正解ではない」し、「トヨタと競合すればバカをみる」といったごくごく常識的な判断はあってもいい。某西日本のメーカーなどは「非HV路線」を声高に主張していたが、ここにきてマイルドハイブリッド、フルハイブリッドの導入時期を発表している。弱腰な経営陣が日々株価の行く末に怯えている様子が伝わってくる・・・。これじゃダメかも。
後からHV追従・・・腰砕け路線に未来はない
20年以上前に最初のHVとなるプリウスやインサイトが発売された。その当時から今に至るまで独立系の日本メーカーであり続けたのがトヨタ、ホンダの2社だ。カーメディアからどんなに酷評されようとも、HVの完成度を上げる20-30年を徹底した孤立主義で戦い抜いたトヨタとホンダは偉い。どっかのメーカーが『ZOOM-ZOOM』とか言い出すよりもずっと前からHV売ってる。『ZOOM-ZOOM』とは、すなわち非HV路線宣言であり、「楽しいクルマを作る」宣言だ。おそらく当時はトヨタやホンダのHVの未完成な乗り味を揶揄する意味も多分に含まれていただろう。
トヨタ&ホンダ以外の日本メーカーは危うい・・・
「HV主義」も「ZOOM-ZOOM」(非HV主義)もどちらもそれぞれに支持者がいる。・・・が主要な日本メーカーはすでに「HVありき」路線に変わってしまった。放棄された「ZOOM-ZOOM」(非HV主義)を結果的に拾ったのがJEEPとMINIなんだと思う。日本のユーザーに「HVが導入できない遅れたブランド」と認識されようが気にしない。渋滞にハマるのが大好きな「非クルマ好き」な国民性なんてまともに相手にしてたらいいクルマなんて作れないだろ・・・って常識的な判断は2000年代までは確かに存在していたが、今では「クルマ好き」しか読まないカーメディアからも失われている。トヨタやホンダに遠慮しているだけなのだけども・・・。
決定的な乗り味の差
カーメディアは黙殺しつつあるけども、運転して楽しいのはアクアやフィットHVよりも『MINI』であり、ハリアーHVよりも『ジープチェロキー』だ。単なる輸入車好きの偏見と言われるかもしれないが、ハンドリングやドライビングフィールにおいて、ここまで圧倒的な差が生じるケースはなかなかない。カムリHVとBMW5シリーズなんてほとんど差がないけど、MINIとジープチェロキーが国内メーカーの同クラスのモデルに対して示すアドバンテージはとてつもなく大きい。しかも価格はそれほど大きな差はない。これならシェアが拡大し、よく売れるのも何となくわかる。
オワコン
BMWの本流である5シリーズが同クラスの国内メーカー車に全く歯が立たないのに、JEEPとMINIがあっさり優位を築けるなんてにわかには信じ難いかもしれないが、仕方ないだろ数字に現れているのだからさ・・・。BMWだっておもいっきり値引きをして頑張って価格差を縮めようとしているけど売れない。おそらくカムリHVに100万円追加くらいで523dが買える。それでも全く結果が出せないのだからクルマの品質に問題があると言わざるをえない。日本で走るのに適したサイズの問題なのかもしれないが、1シリーズもアクセラの1.5Lディーゼルに対抗できるくらい(230万円くらい)に価格を下げているけど全然捌けていない・・・。
北米でJEEPは大躍進
JEEPは北米でも非常に好調で、とうとうフォードを抜いて、GM、トヨタに次ぐ第3位にまで浮上したフィアット=クライスラーグループ(マセラティ&フェラーリ除く)を強力に牽引している。車種は全部で5つで全て日本にもそのまま導入されている(グレードは限定されるだろうけど)。福野さんがちょっと前に「ラダーのJEEP終了説」を唱えていたが、JKからJLへフルモデルチェンジしたラングラーには継続してラダーフレームが使われているようだ。日米でこれだけ好調ならばそりゃ継続したくなるかも。
JEEPのクオリティ&コスパ
JEEP=ラングラーだろ!!っていう原理主義者には反発されるかもしれないが、JEEPブランドの好調さを支えているのはモノコックボデーの通常シャシーモデル(SUV)である他の4車の安定感だと思う。旧式メルセデス設計シャシーを使うグランドチェロキー、三菱設計シャシーを使うチェロキー、そしてスズキ設計シャシーを使うレネゲード&コンパス。しかも驚くべきはその価格。旧式ながら高品質だったメルセデスシャシーを使い続けるグランドチェロキーがわずか3万ドル、三菱シャシーのチェロキーが2万5千ドルで、CR-V、RAV4、フォレスター、CX-5などと競合する価格に抑え得られている。コンパスが2万1千ドル(シビック)、レネゲードは1万8千ドル(フィット)で、非常にリーズナブルな価格設定になっている。テスラの躍進もすごいけど、実はジープの増加率も半端ない!!
MINIは超一流ブランドだ!!
どこかマニアックな佇まいであるMINIも、実は北米でフルラインナップを展開し、BMWグループの屋台骨として急成長を遂げている。アメリカで正規販売されるBセグってのは凄いんだ。メジャーリーガー。日本で販売されているモデルではフィット、アクア、ヴィッツ、それからMINIとフィアット500くらい。アウディA1、ポロ、UP!、ルーテシア、208、シトロエンC3などはマイナーリーガーで二流です。他にもメルセデスAクラス、BMW1シリーズ、アウディA3ハッチバック(EVのみ展開)、アウディQ2なども北米に上陸すらできない二流。それに対してJEEPとMINIは全て北米上陸済みの一流モデルばかり!!
よく考えれば売れて当たり前だ・・・
なんで日米市場でそんなに人気なのか!?技術の選択がうまいからだと思う。JEEPのシャシーはラダー車を含め全てそのクラスで定評のあるメーカーが渾身で作った傑作シャシーばかりを使っているし、MINIのシャシーも元を辿れば21世紀初頭にホンダとローバーが欧州市場をひっくり返すために作りあげた傑作シャシーを買収によって手に入れて今も使っている。ユーザーを欺くようなコスト偽善に走ることなく、世界の自動車産業が絶頂期にあった頃に、頂点を極めていたメーカーのシャシーをハズすことなく選んで使っている「選球眼」の良さが、ファンの満足度を高めているのだと思う。
ハズレが一切ない!!
シャシーだけでなくミッションの選択も素晴らしい。JEEPは縦置きに関してはメルセデスの「秘伝」の技術をそのまま頂いている。BMWはZFの8ATのおかげでなんとかメルセデスに追従できているけども、2000年代中頃までは完全にメルセデスのミッションが優勢だった。そして三菱シャシー車に関しては、非常にコスト高で知られるZFの横置き9ATを導入している。スズキシャシー車には、フィアットがいすゞのパテント切れを待って即日にコピーして販売したことで知られるミッションを使っている。MINIを急成長させたのはおなじみのアイシンAWの横置きトルコンAT。最近ではBMWと急接近を図っているマグナ=シュタイアー傘下になったゲトラグ製DCTも導入している。
まだまだ成長する!!
トヨタ、ホンダが主導するHV依存状況の中で、それに反発するユーザーの支持を集めているのがJEEPとMINI。残念なのはトヨタ、ホンダ以外の日本メーカーですね。JEEPやMINIの基幹技術の多くは日本メーカーが手がけたもので、それを使って両ブランドは北米でもしっかり躍進している。同じとこがなんで日本メーカーにもできないのだろうか!?経営陣の目はトヨタやホンダばかりに向いていて、JEEPやMINIなんてバカにしているからじゃねーの!?そして日本でも北米でも影響力を失いつつあるドイツブランドも完全に迷走中。日本市場ではとうとうアウディは完全にMINIの下になってしまった・・・。『トヨタ&ホンダ』と『JEEP&MINI』の対決軸それ以外のブランドはオワコン!?
「BMW と スズキ は同じ方向を向いている!!」
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