BRZの設計の意味
2021年末にアメリカで発売されるというスバルの2代目BRZが発表された。全てを投げ捨ててドライバビリティだけを追求すれば、カーメディアがでっち上げる「トレンド」とは全く相容れない内容になるのは当然で、「自然吸気」「多段化されないAT」が基本骨子になっている。トヨタ、VW、メルセデスの「御都合主義」の産物でしかない「小排気量ターボ」「ハイブリッド」「DCT」「多段化AT」は確かに数値化されていてスペックを語りやすいから、(無能な)自動車ライターにとってはレビューの内容を埋めるのには都合がいい。燃費やらトルクやら書き立てておけばそれでバカな読者は十分に騙せるし。
AJAJの偽善が明らかになる
「乗用車」と「スポーツカー」では求められる性能が違うのだから、スポーツカーが乗用車のトレンドに沿わないのは当たり前のことではあるのだけど、スポーツカーでは採用されない「トレンド」を、カーメディアでは「走り」の要素として語ってしまうことが多々ある。端的に言ってしまえば、そこに読者に対する不誠実な態度が介在しているのだけど、そんな重大な瑕疵に気づかないで淡々とレビューを書き続けるAJAJライターも結構多い。その一方で福野礼一郎さん、渡辺敏史さん、沢村慎太朗さん、あるいは水野和敏さんのレビューにはそんな瑕疵のある「トレンド」をゴリ押しする視点はほぼ見られない。彼ら4人はいずれも非AJAJ会員だけど、仕事がたくさんあってファンもたくさんいるライターはやはりモノが違うわけだ・・・。