3台目・ MINIクーパーS
中古車で初期モデルがベスト!?
EVの機動力に正面からエンジン車で対抗するとしたら、BセグボデーにBMWの2Lガソリンターボを仕込んだ「MINIクーパーS」も有力だと思う。3ドアだと1270kgの車体に192psの直4ターボで本体価格は397万円。新車だとちょっと割高な気もするけど2014年発売の現行モデルだから、そこそこ中古車のタマ数も多い。現在新車で買うと7速DCTが付いてくるが、初期モデルはアイシンAW製の6ATなので、中古モデルを狙い撃ちする価値も十分にある。ざっと見たところ2018年モデルくらいで3ドア、5ドア共に乗り出し300万円程度。400万円出せば試乗落ちの2021年モデルが買える。トルコンATの2016年以前のモデルは200万円前後。
FMCがない世界
ミニは2001年にBMW傘下となったが、それ以前はBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)によって生産が行われ1959年から2000年まで半世紀近くモデルチェンジなく販売が継続された。1955年発売のトヨペット・クラウン(初代)のようなレトロなデザインのまま2000年まで続いた。同じく50年代のイギリス車をライセンス生産し続けたインドのヒンドゥスタン・アンバサダーというモデルが1958年から2014年までレトロなデザインで続いた。工業製品として必要なアップデートがされていれば、同じデザインのまま50年作り続ける選択もあっていい。日本でもジムニーなど一部のモデルで異例のロングランなモデルサイクルがあった。