日本は中間搾取の国になった!?
かつては総合商社に「おんぶに抱っこ」で世界市場を開拓してきた自動車メーカーだけど、トヨタや日産の「ヘッドクオーター」は、もはや自動車産業から足を洗い、商社的な投資ビジネスを手がけている。これは経済界全体に見られる現象で、三井、三菱、住友の商社系3グループに対抗して、トヨタ、ソフトバンク、楽天、パナソニック、日立、ソニー、セブン&アイ、イオン、NTTなど9つの企業グループが投資スキームを派手に駆使するようになっている。
破綻前提の業態変更
この12の巨大グループのどれくらいが10年後も今と変わらないかそれ以上の規模で存続しているだろうか!?異業種から変容して商社&投資銀行化した、この12グループは、散々に悩まされてきた「経営リスク」を十分に評価した上での業態だと言える。たとえトヨタがクルマ作りを諦めても、傘下の豊田通商は別のパートナーと組んでビジネスを継続するだろうし、ダイハツ、日野自動車、トヨタ東日本(岩手&宮城)もトヨタ車体(三重)もトヨタ九州(福岡)も、どこかの自動車メーカーの生産拠点として生まれ変わるだろうし、デンソー、アイシン、ジェイテクトも変わらずに世界中のメーカー相手にサプライヤーとしてのビジネスが続けられる。ソフトランディングモデルとでもいうべきか!?