中身は・・・
フランス、イタリア、ドイツ、アメリカの複数のブランドが大同団結して誕生した「ステランティス」グループが意欲的なマーケット展開を図っている。その中の旧PSAのシトロエン・プジョー・DSの3ブランドが、この半年余りでそれぞれ1台ずつ合計3台も新型車を発売したが、全てCセグに固め打ちしてきた。シトロエンC4、プジョー308、DS4のいずれもが日本ではあまり売れているとは言い難い「Cセグハッチバック」であり、パワーユニットも概ね共通で1.2L直3ガソリンターボと、1.5L直4ディーゼルターボの2つのエンジンをベースに、BEVもしくはPHEVが電動グレードとして配置されている。
打倒・日本車
旧PSAは10年ほど前から生産体制の刷新を図っていて、3ブランドでシャシー、エンジン、ミッションを共同で使用することで、生産コストの低減を実現しているようだ。トヨタとレクサスもこれと同じようにかなりの設計を共通化しているが、レクサスが電動化に舵を切ったため今後はBEVでの共通化に変わる。欧州メーカーでは、VW、シュコダ、セアト、アウディのVWグループが先行した戦略で、これに対抗するためにルノー、日産、三菱がやはり「設計共通・デザイン別」での供給体制を整えているが、旧PSAもこれに続く。