戦う自動車産業へ
その頃には日野自動車やダイハツだけでなく、日本の主要なゼネコンさえもトヨタグループ傘下に収まっているのかもしれない。これは戦後の日本で長らくタブーだった「財閥」が復活したと見なされるかもしれない。近隣諸国からは日本の軍国主義が復活した!!とバッシングの燃料にもされうる。岸田内閣によって倍増される見通しとなった防衛予算も、新興トヨタ財閥が受注するようになり防衛装備庁と天下り&随意契約のズブズブの関係が囁かれるかもしれない。40兆円企業ともなるとどこにも火種は落ちている。
トヨタが主導する「スマートシティ」の実証実験パートナー企業としてNTTやENEOSなどが参加している。日本経済が長いトンネルに入る前から存続している大企業の連合体が、テスラやアップルのように社会変革を巻き起こすビッグディールを仕掛けている。日本企業は長らく低成長が続いていると外野から散々に罵られてきたが、そろそろ潮目が変わる頃でも良さそうだ。
タフな多国籍企業
「ウーブンシティ」「日本モビリティショー」・・・誰がどんなグランドデザインを描いているかわからないけども、トヨタ自身も自動車メーカーを卒業すべき時がきたと言っている。日野自動車、ダイハツ、ウーブンbyTなどの完全子会社がトヨタの周りに「衛星」のように蠢いている。トヨタ財閥がどこに向かっているのか、大手メディアもカーメディアもよくわかっていないようだ。
どんな不祥事が起きても、自民党のようにトカゲの尻尾切りで本体は無傷。ネットやSNSが普及した世の中では、大衆の意見など全く相手にしてはいけないのかもしれない。政治もトヨタ財閥も、どこかの独裁国を思わせるような底知れないタフさ強靭さを感じさせる。ネットのコメントを見ると「トヨタは無敵」だと信じ込んでいる人がかなり多い。