ポルシェがハイブリッドで再生
内燃機関(ICE)のスポーツカーは、サーキット向けだけでなく公道向けからも消えていくことが予想される。ICE最速のポルシェ911GT3が、テスラのサイバートラックの加速に歯が立たない。不可逆な性能差を見せつけられて悔しいポルシェは、いよいよ電動ターボ(ハイブリッドシステム)を開発し、911やパナメーラに広く搭載されるようだ。
半世紀以上スポーツカーを作り続けたポルシェが、内燃機関を全て廃止してBEVにするにはリスクがある。ユーザーも開発側もこの変化に対応できない。それでもディーゼル機関車と新幹線のドラッグレースなんてナンセンスだ。どこの鉄道車両開発が、ディーゼル機関車に電気モーターを追加して、新幹線より優れた加速を得ようというのか!?ディーゼル機関車のメリットとは、世界中のどこの線路にも導入可能なことだ。そして新幹線よりも製造コストは大幅に少なくて済むことも挙げられる。
BMW8erが消えた理由
MAZDA、スバル、三菱がスポーツカーをBEV化して、サーキットでイタリアンICEスーパーカーを串刺しにする加速性能で、顧客を惹きつけようとしている。BEVに加速で負けたポルシェは911をストロングハイブリッド化する。そしてメルセデスが伝統的に作り続ける2シーター・オープンスポーツカーのAMG・SLは、マイルドハイブリッドが付くもののICEのまま開発が続いている。
BMWがフラッグシップとなるスポーツクーペの8シリーズの生産を終了すると発表した。BMWが世界最高のGTカー・ブランドであると信じて疑わない熱烈なファンは、8シリーズの加速に満足しなかったようだ。中国市場のバブルに合わせて6erクーペが拡大されたモデルでもあったので、その中国でICEが売りにくくなって高級車需要も減っている中で、次期型は無くなってしまうのか?それともBEVで復活するのだろうか。