東京は輸入車ばかりだ
もう何年も連続でホンダ・N-BOXが国内市場の最量販車種に君臨している。一体どの地域で売れているのだろうか?と思うくらいに、街中(東京都の多摩地域)で見かけることはそれほど多くない。平日の日中はもっぱら商用車が多くて、休日になるとポルシェ、メルセデスがそこら中で目立っている。他にもBMW、ランドローバー、ジープ、ボルボ、アウディ、VWと、東京在住でドライブを楽しむ人の半数以上は輸入車だと実感する。
東京で気分良くクルマ所有をしたいならば、これら輸入8大ブランドから選ぶのが「一般常識」なのだろう。20年前から大して変わっていない。地方都市に行くとレクサスも多いけども、東京では極めて少ない。輸入8大ブランドのどれよりも少ないくらいだし、見かけたとしても「神戸」「京都」など関西ナンバーが多い気がする。「練馬」「世田谷」「杉並」「多摩」「八王子」の地元ナンバーで見かけるケースは本当に稀だ。
トヨタは本当に売れているのか?
実際に東京都で販売されている台数では、トヨタが多いとは思うのだけど、トヨタと同じくらいMAZDAを見かけるし、輸入8大ブランドを合算すれば日本車よりも多い。ドライブが好きでクルマを使う頻度が高い人々がMAZDAや輸入8大ブランドを選んでいるとも考えられる。大人気とされるハリアーやRAV4は東京ではレアな部類に入る。ライズ、ヤリスクロス、カローラクロスなど近年に登場したモデルもあまり見かけない。
他人のクルマにとやかく言う趣味は全くない。これはあくまで一般論である。韓国人が韓国車を、中国人が中国車を誇らしげに選ぶ時代なのに、日本車の人気は下がっている気がする。韓国車も中国車も高級モデルがたくさん登場して、そのバリエーションは日本メーカーを凌ぐ程になった。日本市場では9割が日本車で占める閉鎖的な市場なのは事実だけども、多くの東京の自動車ユーザーのマインドは日本メーカーは排除されている。