株価回復の裏側
日産とホンダの経営統合が噂されている。400万台ほど生産するメーカー同士が合体し、トヨタ、VW、ヒュンダイの3つ巴になっていたグローバル量販市場に名乗りを挙げるとメディアは解説している。年間の営業利益はトヨタ4兆円、VW2兆円、ヒュンダイ1兆円規模となっている。ホンダ単体で1兆円の利益を出しているから、日産が赤字で足を引っ張らなければ、ヒュンダイと同規模のグループができそうだ。
一番手頃な価格で販売しているはずのトヨタが、圧倒的な利益を稼ぎ上げている。テスラのように「排出量取引」で利益が膨らんでいるというのもあるだろうけど、トヨタは低価格路線を取る中で、VW、ヒュンダイ、日産&ホンダは高価格路線にシフトしていて販売台数を減らしている。その結果トヨタだけ販売台数が1000万台前後で頭ひとつ抜けている。VWや日産はリストラへ、トヨタは雇用維持に動いている。
日本車のスタンダードとは!?
岩手県や宮城県に移した子会社(トヨタ東日本)やダイハツ工場で生産される低価格車が、日本の大多数の低所得地域に溢れている。東京で低価格なトヨタ車を見かけたら、無保険車両の可能性もあるので近づかないようにしている。細い路地でアホみたいに疾走するなどマナーが最悪のクルマは大体はトヨタ系だ。そしてこれが日本車のスタンダードということになってるのが厄介だ。
自動車評論家の福野礼一郎さんも、ノートオーラAWD、七代目VWゴルフ、そして現行のホンダアコードに対して最上級の賛辞を送っている(トヨタ車を絶賛しているレビューは見たことがない)。玄人が好むクルマを作れるのが日産、VW、ホンダであり、本来ならば、これらのメーカーが世界のクルマのスタンダードになるべきだと思う。
後記
最後までお読みいただきありがとうございます。この投稿は2024年12月22日時点での情報をもとに記述しています。今後とも日本市場で展開する自動車メーカーについて思うところを綴っていきたいと思います。