価値観の違い
「パーカー」や「CVT」に知性や価値がないとは言い切れないが、若い女性に「パーカーおじさん」とイジられてムキになってキレる男性は、「おじさん」に成りきれていない「クソガキ」だ。ゲーム、ポルノ、人工甘味料に毒されたデジタル世代の中年男性の脳みそは幻想に塗れている。AI の力を使えば、誰でも福野礼一郎さんや土屋守さん(ウイスキー評論家)のような「一流の知性」と同等の論説でも語れると勘違いしているが、中年インフルエンサーの知性の欠如は痛々しい以外の何者でもない。
話を意図的に飛躍させてみた。トヨタ。ホンダだけでなく、MAZDA、メルセデス、BMWにも同じことが言えるが、「クルマ」が次々と消え失せて、代わりに「モビリティ」が増殖する時代に、どんな価値(知性)を提供してくれるのだろうか!?「5万円のハイゲージ・ニット」と「5千円のウレタン・パーカー」の二極化が、クルマでもアパレルでも進んでいる。
物価高で目覚める日本!?
「日本社会は秩序があり、知性と道徳の水準も高い」とどこかで思っているけども、現実に21世紀になってからの24年間で、例えばCO2の排出量はEU、アメリカ、カナダが1〜2割の削減に成功している一方で、G7で日本だけがほぼ横ばいである。CO2だけでなく、廃棄されるクルマや衣類の総量を抑制する必要があるが、相変わらずにユニクロやトヨタは世界一を誇示するかのように規模を追い求めていて、「グリーンウォッシュ」と世界から批判されても仕方ない。
某大手中古車サイトによると、プリウスの中古車在庫は全国で10,000台を超えている(全世代の累計)。低燃費が自慢のエコカーを10年以上の長期で使い続けるならば、「自動車がインフラ」の地域においては素晴らしいプロダクトだと思う。しかし台数を稼ぐトヨタでは、下取り価格が高い1〜3年くらいでの買い替えがリーズナブルに見えるように納期をコントロールしたり、有期保有が原則のKINTOやサブスクを積極的に推進している。