最低地上高のこだわり
CX-5が初代から誇る210mmの最低地上高は、プラドやジムニーなどラダーフレームを使うクロカン車に匹敵する高さだ。CX-5の大成功を見て、パッケージを真似したトヨタ・ハリアーは190mmで、同じくレクサスNXが185mmとなっているが、NXには200mmまで上げてCX-5をリスペクトしたオーバートレイルというグレードもある。ただ残念なことにハリアーには林道走行では必須となるパドルシフトが用意されていないし、レクサスNXは手頃に林道走行する価格帯とは言えない。
SUVのラインナップが豊富に見えるMAZDAだけども200mmを超える最低地上高を備えるのはCX-5だけだ。CX-60は180mm、CX-30は175mmとなっている。道路が整っている小河内ダムや滝山ダムの駐車場までロードバイクを運ぶだけなら特に支障はないのだけど、他の地域の林道に行けば、道路行政の予算が枯渇していて凹凸が大きい路面はそこらじゅうにある。
CX-5はフォレスターの真似?
最低地上高が140mmのセダン、ワゴン、ハッチバックに乗って山道を走っていると、1度くらいは床下から「ガコン」と嫌な音が響いたことはあるだろう。210mmのCX-5に乗り始めてから5年間で北海道を除く東日本の全ての都道府県の様々な道を走ったが、1度も下回りにダメージを受けるようなこと異音は起きていない。奥多摩や秩父などの観光地へ向かう際に、実家のカローラツーリングだと下回りを擦ってしまうこともしばしばある。
スバル・フォレスターは、先代も新型もCX-5をさらに上回る220mmを確保している。初代CX-5が登場する前から215mmのクリアランスを確保していた。有名な某自転車ユーチューバーが輪行用にフォレスターとRAV4で購入を悩み、RAV4を選んだそうだが、山間部への輪行目的だったならば、最低地上高に加え、高低差ある道で必須と言えるパドルシフトも付くフォレスターを選ぶべきだったきがする。