第2位 ヴェゼル(ホンダ)
①ブランド貢献度「10」:初代も現行も大ヒットして、ホンダの創造性の高さを体現する存在。2010年以降に続いているSUVブームの中でヴェゼルが日本市場で一番売れたSUV。ダイナミックに走るホンダのユニットと相性抜群の取り回しの良いボデーサイズとの組み合わせは絶妙。
②入門者視点「10」:販売の95%はe:HEV車で、80%が装備充実の上級グレード「Z」を選択している。決して安いクルマではないが、乗り出し350〜380万円を払って最上級モデルを選びたくなる完成度。走りが良い、燃費が良い、車内が広い、デザインが良い。
③玄人視点「6」:現行モデルは半世紀以上に及ぶホンダのエンジン車の終着点になりそう。次期モデルからBEVに切り替わっても、そのままキープコンセプトなパッケージで、センタータンクがバッテリーに変わるだけかもしれない。
④技術的独創性「6」:小型車になればなるほど、ホンダのギミックが効いて、トヨタ(ダイハツ)やスズキとは一味違うクルマになる。センタータンクレイアウトは、車内空間の確保と、スバルの水平対向エンジンのように低重心で、かつクルマの中心部分でガソリン量による重量の変化が起こるため、走りのバランスを損なうことが少ない。
⑤QOL貢献度「9」:現行モデルは2021年に登場したが、2020年以降にFMCしたモデル(全ブランド)の中では「最高傑作」と言える1台だと思う。前述のように全方位に最高のパフォーマンスを追求したオールラウンドなパッケージ。オシャレなスポットに出没するのもいいし、全国を旅するジプシー・ワゴンとしても適している。人生が変わるクルマかも。
合計「41」