第10位 N-BOX(ホンダ)
①ブランド貢献度「7」:2011年に登場した初代モデルが、両側スライドドア&スーパーハイトワゴン(車高1800mm程度)という新しいジャンルで登場し、現在ではすっかり軽自動車の主流となった。軽自動車企画でもコンパクトカーと同等の質感が多くのユーザーに衝撃を与え、それまでの軽自動車の2大スターであったワゴンRとムーヴを一気に引きずり下ろしてしまった。
②入門者視点「6」:「走り」や「車格」などの視点でクルマに興味を持つ入門者に強烈にアピールする要素は少ないのだけど、軽自動車という枠組みで選ぶならば、「走り」も「車格」も最高ランクになる。メーカーは「車中泊」向けの純正アクセサリーを用意するなど、このクルマを選ぶ理由を明確にする努力が見える。
③玄人視点「5」:維持費を安く抑えられる軽自動車ながら、ステアリング、アクセル、ブレーキのフィールは味わい深く、バイパスでは普通車に負けない速度でカッ飛んでいくし、林道などの隘路もラクラク走れる。ちょっと大きめのクルマを保有する人のセカンドカーとしての需要にも応えられる。
④技術的独創性「5」:スーパーハイトワゴンはすでに、スペーシア(スズキ)、タント(ダイハツ)、ルークス(日産)などライバル車が出揃っているが、ホンダの「センタータンク」技術で、低重心で広々した室内設計のアドバンテージは大きい。シートの質感も軽自動車ではベスト。
⑤QOL貢献度「6」:新車乗り出しは250万円くらいする。中古車価格も高水準にある。100万円くらいの中古ドイツ車がザラにある中で、「安いクルマ」というネガティブな印象はなくなりつうある。
合計「29」