第9位 MAZDA2(マツダ)
①ブランド貢献度「5」:日本市場、欧州市場向けのプレミアム志向のボトムレンジ。ブランドの主戦場が北米へと移っているので、悩ましい存在になっている。デビューから10年以上が経過しても競争力が十分にあり、コンスタントに売れている。
②入門者視点「6」:教習車、レンタカー、カーシェアで使われるクルマとしてのイメージも強く、あまり所有欲は満たされないかもしれない。最大のメリットは、全天候型で、青空駐車場もOKで、5ドアの実用性を持ちながら、最もスポーティかつ低燃費に走れること。非電動の自然吸気エンジン&MTで19km/Lくらい走れる数少ないモデルの中では、最も高品質で作り込まれている。
③玄人視点「8」:全車が欧州戦略モデルのMAZDAラインナップの中で、速度域が低い日本の公道でもその性能を十分に使い切れる。15MBのハイオク指定エンジンは、ヤリスのダイナミックフォース1.5Lよりもトルクが太くて、ワインディングから高速道路まで不足感なくエキサイティングに走る。
④技術的独創性「6」:トヨタ・ヤリスがWRC参戦もあって欧州でも人気だが、MAZDA2もWRCを長年支えてきたフォード・フィエスタと共通のプラットフォームから生まれたスペシャルなBセグ車である。4気筒自然吸気に6速トルコンATを搭載しているMAZDAの基本設計は、Bセグではオンリーワンな存在。ディーゼル廃止でも、まだまだ個性的な存在。
⑤QOL貢献度「5」:Bセグのハッチバックは、シンプルな設計ゆえに、「走る」「改造する」以外のアクティビティとのつながりが希薄だ。車中泊(ミニバン)、キャンプ(ミニバン)、林道走行(SUV)、輪行(ミニバン、SUV、ワゴン)、釣り(SUV、ワゴン)など、あらゆるアウトドアに向いていないが、その分だけ「走り」や「改造」によるキャラの変化は大きい。
合計「30」