第6位 ゴルフ(フォルクスワーゲン)
①ブランド貢献度「6」:1974年の初代モデル以来、VWを半世紀に渡って支えてきた基幹モデル。EVシフトによって、その役割は終わりを迎えつつあるけども、北米市場で「GTI」や「R」が残されているなど、世界中にファンがいるモニュメント的モデル。
②入門者視点「6」:輸入車への憧れ(コンプレックス)を満たせる。1度所有しておけば「ドイツ車を知っている人」になれる。カローラ、シビック、インプレッサなどのCVT装備の日本勢とは一味違うDCTによるダイレクトな乗り味。ボデーやステアリングの剛性感は、それほど大きな違いはない。
③玄人視点「9」:荒れた路面を走ると、BMWやMAZDAほど固くはなく、トヨタやレクサスほどフワフワでもなく、絶妙な「中庸」感がある。スバルやホンダに近い印象だけど、中速域でもダイレクト感がボヤけることもなく、BMWやMAZDAのようなフラットな走りになる。好みにも左右されるところだけど、かなりレベルが高いことは明らかだ。
④技術的独創性「10」:北米市場では高性能モデルの「GTI」と「R」のみ販売が継続されていることもあって、日本車では注文不能状態の「シビックtypeR」や「GRカローラ」と同等スペックのグレードが当たり前に用意されている。「GTI」であれば、プレミアがついたシビックtypeRの新古車価格よりも安く買える。2ペダルで高性能Cセグに乗りたいならゴルフになる。
⑤QOL貢献度「6」:「走る楽しみ」と、「欧州製品に囲まれた生活」のアイテムになるという2点に関しては強調できる。ボトムグレードは日本車と競合できる価格で、GTIの上級グレードの標準装備のシートはプレミアム感がしっかり漂っている。ただ「イオス」「シロッコ」「ゴルフカブリオレ」など魅力的な派生モデルが多かった2000年代のイケイケのVWと比べてしまうと、ラインナップは地味になった印象が拭えない。
合計「35」