第4位 ロードスター(マツダ)
①ブランド貢献度「8」:世界にMAZDAの存在を知らしめる小型スポーツカー。MAZDAのクルマ作りの理念を説明する際に、「ロードスターのような人馬一体」という表現が多用される。世界のどのメーカーよりもMAZDAは特別な存在であることを示す、独特の立ち位置にあるクルマ。
②入門者視点「5」:買う前から保管場所やソフトトップの交換寿命などが気になってしまう。さらにMT車を選ばなければいけないような雰囲気があって、ATの楽チンなドライブを望む人々には、ちょっとだけ「心理的プレッシャー」があるかもしれない。スポーツモードとパドルシフトで走るロードスターも全然有りだと思う。
③玄人視点「9」:沢村慎太朗さんが「スポーツカーとはホイールベースが2450mmまでのモデルだ」と定義していたが、現行のスポーツカーではロードスター、アルピーヌA110、ポルシェ911の3車種しか該当しない。GR86、フェアレディZ、レクサスLCは「スポーツカー」ではなくて「スポーツツアラー」となる。
④技術的独創性「8」:高い限界領域の小型スポーツカーに、KPC(キネマティックポスチャーコントロール)なる技術が追加されている。ディーラーの街中での試乗では、直進車がいない交差点で豪快に右折することを勧められる(ことがある)。
⑤QOL貢献度「7」:ロードスターのようなピュアスポーツカーを購入した日から、自由自在に乗りこなせるようになるまで「修行」が始まる。1000kg程度の軽量車なので、MTによるスムーズな加速とブレーキングも、ペダルタッチやタイミングで乗り味がかなり変わってくる。さらにさまざまなRのコーナーで、減速、転回、再加速の一連の所作に「芸術点」を付けて技術向上を図る。5年の残クレ期間ではとても完了しない。
合計「37」