待ってる人はたくさんいるのですが!!!アルファ・ジュリアに続き、日本で需要が十分にありそうなトゥインゴのMTモデルも、本格的な発売が「2017年」になった模様です。2013年前後に新車がたくさん売れたので、その乗り換え需要を見越して2017年なのかなー。それとも安倍内閣が消費税10%を延期したことも関係しているのか。とにかく来年に各ブランドは勝負のクルマを投入して、2019年10月の増税まで激しいバトルになるような気がします。
なんだかトヨタ主導で政策が決定しているのでは?と勘ぐりたくなるタイミングで、トヨタはスープラとC-HR(プリウスのSUV)に加えて新型レクサスLSを来年に投入するらしいです(C-HRは年内という噂も)。BMWもスープラの共通設計で「Z5」が出るみたいです。日産もスカイラインクーペがスタンバイしていますが、GT-Rの大刷新で盛り上がっている間は、日本導入を否定する態度を決め込んでますけど、おそらく来年に3Lターボと共に無事発売されるでしょう。3Lターボ400psで一体いくらになるんだろ。
さてさて2017年に本格導入されるルノー・トゥインゴとのガチンコバトルになりそうなのが、スズキ・スイフトでこちらも2017年の前半にフルモデルチェンジが予想されています。海外でのテスト画像で擬装はあるもののエクステリアはマツダ・デミオのような雰囲気になりそう。リッターカーといえども最近のスズキ車の内装は侮れないレベルで、シートヒーターはおそらく標準。インパネもアウディA3などに寄せたような照度十分な樹脂パーツにメッキの華飾もついたなかなかのクオリティとなっているテストカーの内装を撮った画像も出ています。
リッターカーの売り方もどんどん変わってきているようですね。虚栄心でクラウンやフーガに乗っているクルマ好きなオッサン達が心の底から渇望しているものって、案外小さくて振り回せるリッターカーだったりするわけです。これが不思議なことに軽自動車にはあまり惹かれないです。デミオ、スイフト、マーチ、ヴィッツといった欧州でも売られていて、そこそこの平均速度を誇る国でも使われているクルマはレンタカーなどでちょっと乗り始めるとかなりクセになるんですよねー。楽しい。
日本ではランニングコストだけを追求するなら絶対に「軽」ですけども、愉しめるセカンドカーという意味でクルマ好きの視界に入ってくるリッターカーにもまだまだ生きる道はあると思います。乗ったときにクラウンやフーガと比べて、ある程度は軽薄な感じが出てはしまうでしょうが、そこでどのような「趣向」を凝らして目先を変えられるか?といった段階に入ってきたのかなと思います。
今後成長が見込まれるアジア圏にいち早く突入したスズキにとっては、自動車需要が人口が過密化するアジアの都市圏で発生していて、日本と同じようにスプロール化した街路を抜けられて、駐車場のサイズを問わずに使える小型車を、どれだけ妥当な価格の範囲内で「いいクルマに見せられるか?」が問われるんでしょうね。シンガポールでは小型車のナンバーを取得するだけ(クルマ代と関税は別)でも100万円以上かかるそうですが、アジア圏の富裕層相手の小型車商売という意味でも、トゥインゴとスイフトが凌ぎを削っていくことになりそうです。