プジョーの久々の自信作!!そんな匂いがプンプンしていて、とてもいい感じに仕上がっている「プジョー3008」ですが、新型の日本発売からわずか1ヶ月で今度はディーゼルが搭載された「GTブルーHDi」が追加されました。2015年頃に巻き起こった一時的なディーゼルへの懐疑も、幸いなことにだいぶ「うやむや」になってきたようで、街中ではマツダやBMWのディーゼル音を聞くことが日に日に多くなった気が・・・。見かける限りだと、GJアテンザ、CX5、F30系3er、F10系5erといった中型モデルはほぼディーゼルじゃないか?というくらい。やっぱりディーゼルはレスポンスがちょっとさ・・・ウッセー黙れ!!
マツダ好きはマツダのディーゼルがナンバー1だと信じていますし、BMW好きはBMWのディーゼルがいい!!、メルセデス好きはメルセデスがいい!!とそれぞれにディーゼル自慢があるようですが、ジャガーやボルボも含めて総合的に判断しても、一番気合いを入れてディーゼルエンジンを仕上げているのはPSAじゃないか?と思うこの頃です。マツダ並みの静粛性と、マツダではやや抑えられているトルク感も十分に感じられ・・・見事に両立してます(そんな感じ)。とりあえず欧州ナンバー1。世界ナンバー1はマツダがPSAだと思いますが、BMW・X1の1.5Lディーゼルがスペック的にちょうどいいという意見も。マツダの1.5Lディーゼルはちょっとパワー抑えすぎ?
SUVは「充実のOFF」を表現しつつも、洗練されたデザインからハイクオリティを示唆するセンスあふれるものへと、早くもトレンドが動いています。トヨタやVWはやっと供給体制が整いつつありますが、どちらも新型SUVを見る限りでは、プジョー3008が進んだ方向とは、別の方面へ行ってしまった感があります。プジョー3008にとってはとりあえずPSAより大規模なグループからは、立ちはだかるモデルが出てきて無いようで、日本市場に限っては一気に販売を伸ばすチャンスが到来しました。
日本に導入されたディーゼルは2Lのみですが、動画にあるように本国では1.6Lディーゼルもあるので、プジョー・ジャポンがこのクルマで商機を見出したら、すかさずに「切り札」としてこのグレードも投入されるのかな?
2017年のWCOTYはジャガーの新型SUVの「Fペース」になりましたけど、この600万円クラスで全長が4.7mほどあるラグジュアリーなSUVが装備しているのがジャガーのインジウム2Lディーゼルで、それよりは一回り小さい3008のクラスには1.5L、1.6L のディーゼルが載っていても不思議じゃ無いです。このクラスのSUV頂上決戦に名乗りを上げたのが、日独仏のエレガントでメーカーの気合を感じる3台です(完全に独断でノミネートです)。その3台とは「CX5」「X1」「3008」どれもかっこいいです。他にもVWティグアンという実力派もいますが、「こだわりのエクステリア」というフィルターで見ると、この3台と並び立つレンジには達していないです。同様の理由で「レクサスNX」「エクストレイル」「フォレスター」「アウトランダー」も比較対象には立てにくいです。まあ好みの問題だと言われてしまうでしょうけど・・・。
350万円で買える「CX5XD・Lパケ」と、450万円に設定されている「X1・18d」のちょうど中間の400万円に設定された「3008GT・ブルーHDi」。400万円という大台に乗せてきた辺りにプジョー・ジャポンの「手応え」が伺えます。「アテンザLパケ」「ハリアー」「アルファード」「スカイライン200t」「アコードHV」当たり前に400万円を提示するようになったコンフォータブル志向の日本車がここ数年で次々と登場して、そこそこ売れちゃって結果を出しました。確かにどれも試して見ると「高級車と同じくらいの満足度が得られて400万円なら安い」というのが率直な感想です。
400万円を超えた価格設定で、しかもそこそこ売れているクルマは、間違いなく「いい買い物」だと思います。これをはるかに上回る価格で絶好調のメルセデスCクラスはさすがの一言ですが、その拡販の煽りを喰って、日本市場で明らかに低調なBMW3erやアウディA4も、渋々と400万円〜の販売価格へ抑えるグレードを投入してきました。しかし1.5L直3ターボの3erと、1.4L直4ターボのA4じゃやっぱしちょっと満足できないよなー。買ってしまえば、案外よく走るな!!なんでしょうけど・・・。
もちろんBMWやアウディが相手にしたいのはもっと上の価格帯のクルマを買ってくれる顧客ですから、400万円のクルマの満足度を無理に上げるなんて日本メーカー的な発想はないです。まだまだBMWやアウディのブランド力があれば、クルマに疎いユーザーもたくさんいる日本ならある程度の数字が出せるのだと思います。「コンフォータブルな日本車VSブランド力のドイツ車」による400万円の攻防は日本車がやや優勢かな(この価格帯ならば)。
そこに殴りこみをかけたのが、「コンフォータブルなデザイン」かつ「高い経済性」で国産400万円クラスに十分に対抗できる実力を持ちつつ、「輸入ブランド」「伝統」(世界初の自動車レースの優勝者がプジョー)を掲げるプジョーの新鋭SUVの3008です。単純にこの両方を備えているわけですから、もっと広く認知されれば、確実に何かしらのトレンドを引き起こすことができるとは思いますが・・・。もちろん50万円安い「CX5XD・Lパケ」も、50万円高くても名門BMWの看板と、納得のデザインを備えた「X1・18d」も日本市場にとてもよくマッチしたパッケージ&価格設定になっていますけどもねー。まあ350~450万円クラスのSUVを検討するならこの3台で決まり!! 600~700万円なら「マカン」「RX」「Fペース」の3台かな!?秋にはロングバージョン3列の5008の発売も決定したようです(価格未定)。