男だったらワゴンのMTかなー

結論から言うと日本市場には日本車、輸入車合わせて4モデルしかないです・・・「ワゴンのMT」(商用車は除く)。欧州のカーライフに「無意識のうち」に憧れる人々にとっては、やっぱり「ワゴン」の実用性の高さと、塊感に溢れていて、剛性はセダンに譲るけどエアロ性能に優れるワゴンボデーは、そのイメージにぴったりのなんとも男前なクルマだと思います。日本で売られているクルマ、特にファミリーカーを中心に最近ではブッ飛んだデザインが多くなっている中で、1980年代な雰囲気のデザインを今に伝えるワゴンはなかなかいい存在感を出してます。

80年代デザイン。特にメーカーの威信をかけた看板モデルにおけるデザインを改めて見返すと、まずはデザイナーが生み出すモデルへ強烈なまでのリスペクトを持っていることに気づきます。つまりそのモデルが想定するユーザーへのリスペクトです。デザインで納得させよう!!これだったら10年飽きずに喜んで乗ってもらえる!!まだ日本メーカーが世界の頂点だと完全には認められていない段階だからこそ生まれてくる良さと言えるかもしれません。最近の大手メーカーのすぐに飽きそうなデザインには閉口させられます。街中にもその手のクルマが増えてきたなー。5年スパンで買い替えを促す戦略なんでしょうけども・・・。トヨタだけじゃないですよ!!メルセデスやスズキなど・・・。

「ユーザーを馬鹿にしている!!」とまでは言わないですけども、「この程度の輩が乗る」くらいの上から目線なんでしょうな。上層部がアホだからまともなクルマなんかどうせできません!!みたいな腐ったメンタリティで新型モデルをやる気なしで作ってるんじゃないの?・・・そう疑いたくなるようなクルマにしばしば出会います。某国内メーカーの広報部は「〇〇の想定するユーザーは都心のタワーマンションに住む外資系企業の役員です!!」と・・・呆れるくらいに痛過ぎるブランディングを展開したことがありました。このメーカーは女性管理職が多いことで最近では知られていますが、やっぱりこういう安っぽいことをやらかす担当は中年のオバさんみたいです。最初は「いいクルマだな!!」とは思いましたが、外資系には勤めてないし、タワーマンションに引っ越す予定もないので試乗だけでヤメておきました。

人がどう感じているのかわかりませんけども、あまりにも「営利企業の原理」で世の中全体が流されているように感じる日本のライフデザインのあり方には疑問を感じます。スマホのアプリで人生が満たされますか? 匿名ブログなんで書きますけども、SNSを使って何年も会ってない人から突然に連絡が来ることがたまにあります。勇気を持って誘ってくれた相手には敬意を持ちますし、拒否って角を立てるのもイヤなので予定が許せば出向いたりしますけど、コイツはスゴイ奴だった!!みたいなよっぽどの人でもない限りは、「行って損したな・・・」っていう後悔の方が多いです。少々「盛りすぎ」の話を聞かされるくらいならいいですけど、(女性に多いですけど)辻褄の合わない話(つまり嘘)を延々とされて、それに対して相槌に困る時は正直言って辛いなー。日産の女性役員が語る「胡散臭い」虚構のストーリーを聞かされている気分なわけですよ。スカイラインなんて町工場の単身者がパチスロをしにいくクルマだろうに・・・。

もちろん世の中に過剰な期待をしている我々もバカなんでしょうけども、あらゆる文化的なものが「営利企業」が生み出す世の中に成り過ぎてないですか?しかも10年20年のスパンなんてまずありえない。一発屋のお笑い芸人と一緒で、半年が勝負・・・1年後にはあれはなんだったんだろう?ってなる。やっぱり生み出されて10年20年が経過したものこそが「文化」なんでしょうね。クラシックカーは文化だけど、テスラは文化ではない!!・・・プリウスはやっと20年経ちましたね。

「日本とか中国のユーザーは企業の仕掛ける広告戦略の餌食になりやすい!!質実剛健な欧州ではそんなことはない!!」10年以上前に大学の一般教養講座では、そんな手垢の付いた話をする「能無し」もいました(今もいるのかな?)。ところがどっこい、欧州市場なんてさ、なんのプライドもなくただただ安いクルマを好む人々が溢れてますね。日本以上に「クルマはオワコン」が浸透している西ヨーロッパには、どう見てもやっつけ仕事感が半端ないクロスオーバーが氾濫してます・・・。

「フォードエコスポーツ」も「プジョー3008(先代モデル)」も・・・なんすかこれ? 日本のカーメディアが「ダサい日本車デザイン」の代名詞に挙げそうなほど、バランスが完全に崩壊してます。他にもメルセデスBクラスとか、BMW2erアクティブツアラーとか・・・やはり日本ではイマイチ売れてないですね。何がデザインをダメにしているのか?「セダンやワゴンはボデーが大きすぎて運転が辛い、手頃なサイズでキャビンが狭くないクルマが欲しい!!」とか平気で言うオッサンが増えてるからじゃないの? アクアとかオーリスとか・・・いい歳したオッサンが乗るな!!フィールダーにしろ!!(もちろんそんなこと言う権利は私にはありませんが)

メーカーも世の中のオッサン達にワゴンを勧めるべきじゃないですか? もちろんワゴンなんて嫌だ!!という人を無理やり勧誘するのではなくて、「何に乗ったらいいかわかりません」というクルマ難民にワゴンの素晴らしさをアピールするんです。4ナンバーの営業バンとは「別ものです!!」というメッセージのこもった洗練されたワゴンを競って作って市場を作るのです。へそ曲がりな技術屋が「4ナンバー営業バンはよく走る!!」みたいなことを吹聴したりしているので少々厄介ですが、それを克服できるかどうか?・・・メーカーの実力の見せ所じゃないでしょうか?

さてフィールダー(163万円)以外に「MT」が設定されているワゴンの現行モデルは・・・「マツダアテンザワゴン(323万円)」「ルノー・メガーヌエステートGT220(328万円)」そしてフィールダーをベース車とした「光岡・リューギワゴン(250万円)」です。あれれーもうすぐ絶滅してしまいそうです。価格帯もいい感じにばらけていて、どれもスペックやデザインを考えれば非常にお買い得で「堅実」=「長く使える」モデルにはなっていますから、このまま消えていくのは残念過ぎる!!MTにこだわらなければまだまだたくさんありますけども・・・。

インポーターがその気になれば「VWゴルフヴァリアントGTI」「BMW320iツーリング」「プジョー308SW」などすぐに導入できるでしょうし、ドイツで絶賛発売中の「オーリス・スポーツワゴン」も1.2Lガソリンターボと1.6Lディーゼル(BMW製)のどちらにも6MTがありますので、アベンシスと同じように逆輸入があってもいいのになー。ちなみにドイツのオーリススポーツワゴンは、上位グレードにはHVも用意される一方で、VW勢(VWやセアトなど)との価格競争に対抗するためにヴィッツ用の1.3L自然吸気(99ps)&6MTなんてモデルもあります。

さらに上級のワゴンになるアベンシスワゴンは、日本向けにCVTモデルが逆輸入されていますが、ドイツでは1.6Lディーゼル、1.8LガソリンNA、2.0LガソリンNAの3タイプのエンジンに6MTが装備されています。ミライ、ランクル、ハイラックスといった他ジャンルのモデルを除けば、アベンシスはドイツトヨタのフラッグシップモデル!!しかも世界のトヨタがドイツ市場を攻略するために設計されています。25000ユーロ〜という価格設定もVWパサートと完全にガチンコで、あまり想像ができないですが、トヨタがVWに「価格」ではなく「走り」で挑んでいるわけですから、これはCVTではなく6MTで味わいたいですねー。

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