規模はまだまだですけども・・・
意欲的な新型モデルの登場で6月&7月ともにルノーとプジョーの躍進が目立ちます。ヴェゼルのロングラン大ヒットに加えてC-HRの発売で、(メイン市場が荒らされた)フランス車はいよいよ全面終了か!?と思いましたが、何と脅威の逆襲に転じている!!シトロエンも2ヶ月連続で昨年に倍増の躍進。トヨタもホンダも好調で、フランズ勢も好調。ドイツブランドも軒並み微増(VWとアウディ以外)。スバルや日産も順調そのもの。そんな中で一人負け状態なのがスズキです(頑張れ!!)。発売してから半年足らず、しかもNA、ターボにHV(2種)という異例の豪華フルユニットラインナップなのに、数年前に発売されたデミオに単月で負けているなんて・・・。
クルマが必須な地域の人々がどれだけご機嫌で選べるか?ってことを考えると、やっぱりオシャレで高級感が漂うファミリーカー、もしくはスマートビークルに人気が集中するわけで、それを完全に両立させてしまった傑作車を2台も作ったホンダはやっぱり偉大です。Nボックスとヴェゼルの売れ方はもはや『社会現象』といっていいくらい(NボックスはFMCのチャラいデザインで売れなくなる!?)。こんなのが出てきたらスズキもダイハツもそりゃ本気になるって。そしてヴェゼルの大成功に『嫉妬』したトヨタの狂気が炸裂したC-HR。やっぱりホンダはすごいメーカーなんですけど、そこへ輸入車がダイレクトに参戦してくるってのもまた斬新です。
とにかくコスパは嘘をつかない!?
数年前と比べて、何だかお買い得感すら出てきて輸入車。首位のメルセデス(5081台)298万円〜、2位BMW(3584台)310万円〜、3位VW(3128台)158万円〜、4位アウディ(1839台)249万円〜、5位MINI(1695台)230万円〜、6位ボルボ(1328台)299万円〜、7位ジープ(644台)297万円〜、8位ルノー(639台)171万円〜、9位プジョー(634台)199万円〜 一番下がAセグ(ルノーとVW)、Bセグ(プジョー、アウディ)、Cセグ(その他)で価格は違いますけども。Aセグだったら『Nボックス・プラスカスタム』(154万円〜)、Bセグだと『ノートe-POWER・X』(195万円〜)、Cセグだと『プリウスAツーリング』(292万円〜)といった、それぞれの売れ線グレードと見事に競合します。輸入車上位9ブランドと、日本の主要8ブランドは『横一線』で綱引き状態です。
これにフィアット、シトロエン、スマートも入れると20ブランドのバトルロワイヤルですが、単純に前年比の伸び率ではルノー、プジョー、シトロエンがダントツ!!カーメディアや自動車好きから完全にバカにされてきたフランス車の逆襲が起こっていますねー。『フランス車なんてどーせミーハーが買ってるんだろ』とかひどいこと言われそうですけど、どこぞのベンツEクラスは、ルーテシアに衝突安全基準で負けたとか・・・。EU圏でもフランス車の人気は高まっていて、気がつけばドイツ市場ではルノーがブランド別で上位に食い込んでいます。今やルーテシアは、VWゴルフの牙城に迫るかの勢いで進撃中です。
プジョーの本気
欧州COTYでも、近年はショーレースにやたらと強いVWを相手に、互角の健闘を見せていて、2014年にプジョー308が、2017年にプジョー3008が受賞しています。14年の308は強気な価格設定が嫌われてダメでしたねー。デザイン的にも訴えるものが乏しい(プジョーだとわからない)、エンジンも去年までは格下の208と同じユニットしか日本に入ってきていなかったので、日本の輸入車に関心がある層には全然響かなかった・・・。
その反省を生かしてか3008は、もう日本のユーザーが『プジョーがここまでやる気を出したか!!』と感激するくらいに、日本向け装備で固めています。もう何度かこのブログでも紹介しましたが、やっぱり ①インパネのデザインが個性的 ②プリプリエンジンの復活&PSAディーゼル ③トルコンATの採用でファミリーカーでありながら、ドライビングも楽しめる。 ④エクステリアデザインがマツダ、メルセデス級 どれを取っても308の反省が生きている!!
フランスブランドがドイツブランドを超える日が来る!?
日本のユーザーはドイツ車が大好きで、輸入車ブランドのランキングでは、相変わらずドイツメーカーのブランドが上位を独占しています。今のドイツ車にそんなに慌てて買うクルマなんて無いですけどねー。2017年の上半期を見ると、ゴルフ、Cクラス、Eクラスなどは乗り換え需要をしっかり取り込んで堅調。この3モデルとMINIに少々遅れをとったものの、BMW3シリーズもモデル末期に関わらず月1000台売れてます(値引きが大きくなるので今が買い時ではあるけど)。
ただし最近の新型モデル同士で比べるならば、フランス車の方が動員できている気がしますね。アウディQ2ってそんなに数字は出なそうですし、ティグアンも400万円を軽く超えてしまう価格がネックになりそうだし、唯一拡販の期待を持たせているのは、FFモデルを追加して先代よりも安く買えるようになったアウディA5くらいかな。多分実勢価格は500万円以下だと思われますので、これは人気が出そうかも。メルセデスとBMWには大きな動きはなさそうです。Z5は来年かな。
それに対してフランス勢は、シトロエンC3、プジョー5008さらにDSからも久々に新型モデルとしてDS7が登場する可能性もあります。『もうアウディQ7やポルシェマカンは古い!!これからはDS7だね!!』とか日本の高級住宅街の住人が考えるかどうかはわかりませんけども、おしゃれなお住まいに合ったデザインであることは間違いないですねー。賃貸アパートに停めるならシトロエンC3かトゥインゴ、郊外の一戸建てに停めるなら3008か5008、そして一等地のタワマンか閑静な高級住宅地にはDS7が、それぞれのライフスタイルに嫌味もなくマッチしていて良さそうですけどねー。日本のレジデンスにはフランス車が合う!!
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