トヨタがどんどん変わっていく
ちょっと思い込みもあるかもしれないですけど、RAV4が日本市場のトヨタのイメージを変えつつあるようです。トヨタのイメージ!?・・・どーですかね!?BMWからトヨタに乗り換えるというコダワリがあまり無い人もいるとは思いますが、クルマ好きで走りが好きな人ならば、トヨタはまだまだ積極的に買いたいブランドとは言えない。平日は家の車庫で一日中クルマを寝かしている「趣味性100%のユーザー」の選択肢とするならばなおさらだろう。マツダ、アルファロメオ、ホンダ、ジャガー辺りの熱心なユーザーからはまだまだ軽蔑に近い感情を持たれている!?
「走りのトヨタ」と言われる日はもうすぐ!?
就任以来トヨタ車に対する偏見に何度となく接してきた豊田章男社長は、かなり強引に日本市場においても改革を断行してきたようで、先代から一気にレベルを上げた4代目プリウスからさらにC-HRへの飛翔、トヨタ設計のモデルからのトーションビーム廃止を計画、86、RC-F、LC、スープラの投入を断続的に行う(販売店からしたらこの4台でいくらの利益!?って話だが・・・)、そして総仕上げがカムリ、RAV4、カローラ(北米規格化)の中核3モデル刷新。なかなかのスピード感だし、もしかしたらBMW、メルセデス、ホンダ、マツダが抱え込んでいた「走り」のイメージをあっさり奪い取るかもしれない・・・。
SUV選びには不十分な項目ですが・・・
トヨタの気合がよくわかる新型RAV4のユーザー視点での評価を13ブランドでまとめてみた。条件は「500万円以下」だけです。残念ながらアルファロメオは該当車がなく棄権。年内にはCセグFFのSUVが出てくるらしいが・・・。購入時に気にするであろう項目をそれぞれ5〜1点で評価した。5点=突き抜けた性能、4点=積極的に選びたい性能、3点=許容範囲、2点=改善を要望したい、1点=論外・致命的な欠陥 となっています。とことん真面目にジャッジしましたが、あくまで自分が買うなら!?のメモ程度のものなので参考程度に見ていただければ幸いです。
第12位 日産エクストレイル 23点
(静粛3、ハンドリング3、出力3、燃費4、インテリア2、エクステリア2、サス3、ミッション3)
ノームコアに根ざした上品さが光る
今回エントリーした12台の中ではおそらく「コスパ最強」ですので、このクルマで満足できるならば買って損はなさそう。CセグベースのSUVとしては極めてプレーンな存在で、メーカーも特に何らかの「味付け」や「エンスー要素」を付加しようとはしていない。何でこんなに素っ気ないかのか!?日産マニア様によると、このクルマが登場した時に、オフロードクロカンのテイストが盛り込まれたアグレッシブなデザインの先代エクストレイルと欧州で大人気だったデュアリスが合体。結果的に主戦場の欧州のテイストが重要視されたために何だかフォルクスワーゲンみたいな素っ気ないデザインに落ち着いたらしい。
エクストレイルこそが「欧州車」!?
「これで十分」と「物足りない」って人が半分半分くらいになる。ここ数年のドイツ車、フランス車それからボルボを見ていても、これとほぼ同じような感想になることが多い。ルノー日産の戦略車なのだからそれは当たり前のことかもしれない。英国でもドイツでもそつなく売れている。2010年頃の欧州市場ではジュークとキャッシュカイ(デュアリス)がSUVでは断然に売れていた。すぐにヒットが収まると考えたVWは出遅れた。トヨタRAV4とホンダCR-Vが後から欧州市場へ突入し、現在はどちらも大人気なようで、日産のとしては巻き返しを狙うべくe-POWERの発売が噂されているが・・・。
第10位 フォルクスワーゲン・ティグアン 25点
(静粛3、ハンドリング3、出力3、燃費3、インテリア3、エクステリア3、サス4、ミッション3)
フォルクスワーゲンが、あのメーカーをコピー!?
最近のフォルクスワーゲンは「修正期」に入っている。どこのブランドの真似だかわからないけども、ガソリンターボの排気量を減らす方向から増やす方向へ転換。ディーゼルユニットもEGRを多用して排ガス浄化を狙う方向に転換。そしてデザインもクールでモードな・・・これまでのフォルクスワーゲンには見られないテイストが印象的だ。エクステリアは4でも良かったかな!?いやいや今回のエクステリア4はかなりレベルが高めで、腰高なボデーを独自の美的感覚でまとめた4モデルだけを厳選しました。
VWはセンスが良い
それにしてもジープも三菱もランドローバーもいないSUV対決なんて意味あるのか!?って気がしてきた。ジープ、三菱、ランドローバーに共通する質実剛健でユーザーのイメージを壊さないデザインテイストをうまく受け継いでセンス良く仕上げたのがティグアンかも。今回の12モデルの中ではいい意味で硬派なデザイン。どっかの日本メーカーが「SUVは〇〇○が変える!!」とCMで謳ってますけども、「タワマンに住む」みたいなステレオタイプで、絵的(インスタ的)な感情しか表現できないことがそのままステータスになっちゃう、情けないほどにプアな日本のセンスでは、「本物の豊かさを表現する」SUVなんてものが作れるのだろうか!?
第10位 メルセデスGLA 25点
(静粛3、ハンドリング3、出力3、燃費3、インテリア4、エクステリア3、サス3、ミッション3)
SUVというより・・・タウン&セカンドカーかも
メルセデスが二桁順位になってしまう、ちょっとショッキングな結果ですけども、SUVというよりクロスオーバー的なスタイルで、あくまでタウンユースのセカンドカーといった位置づけ。今回の12モデルの中では、アウトドアグッズを積んでグレートジャーニーに出かけよう!!的なテンションに最も遠い。まあメルセデスですから、ヒエラルキーの上には今回の500万円枠には全く収まらない高級SUVがいくつも用意されています。それらは本物のセレブがプライベートのバケージョンで乗るSUVなので、そう簡単には価格は下げられない。
杉並区あたりではベストかも・・・
メルセデスと最も相性が悪いのが500万円以下のSUVなのかもしれないが、東京でも港区や渋谷区ではなく、杉並区や世田谷区辺りで乗る分には、このGLAくらいがちょうどいい雰囲気かもしれない。山手線の西側の外周地域は古びた住宅街が広がっていて、スプロール現象そのままに、まだまだ昭和を思わせる街路が多いのだけど、このGLAやAクラス、MINI、ゴルフなどの販売を支えているのがこの地域なんだと思う。この辺のメルセデス(高井戸など)は建物の入り口が極端に狭く、試乗に行くと出し入れにかなり気を使う。こんなディーラーではとてもSクラスなんか販売できそうもないが・・・。
第8位 スバル・フォレスター 26点
(静粛4、ハンドリング3、出力3、燃費3、インテリア4、エクステリア3、サス3、ミッション3)
想像力が膨らむスバルのニュートラルさ
何の意図もなく得点をつけたので全くの偶然だけど、これまで登場した3台のテイストをそれぞれ受け継いで、なかなかの上質さを感じさせてくれるスタイリッシュ&ファミリーSUVとなった。先代までのフォレスターはエクストレイルと同じでアグレッシブなデザインだったものを、比較的に追いついたテイストに変えた。常識ある大人が恥ずかしくなく乗れるという意味でデザインの進化を果たした。エクストレイルは欧州基調だけども、フォレスターはよりクルマの性能にうるさい北米市場がメインなので、どっしりと隙のない作りが印象的だ。
高利益率のスバルマーケティングは深い!!
方針転換でターボ高性能バージョンを廃止してしまったのはちょっと残念だけどもスバルの考えにも納得できる。先代までターボが残されていれば文句なしで出力「5」を獲得できたけども・・・。BMWがX2、X4、X6など車高を落としてアグレッシブな走りを謳うSUVをラインナップしたが、フォレスターは20年も前からすでにその方向性を突き進みファンを獲得してきた。マツダはこれからFR化したSUVで何か?を追いかけるだろうけども、フォレスターはそれとは逆の動きをしている。SUVたるものより幅広いユーザーに親しまれてこそ、カーライフの幸福に繋がる正常進化を遂げられる・・・まあスバルも日産もそんな方針なんじゃないかと思う。ビーエムやマツダは時代遅れ!?
「トヨタRAV4 と 13ブランド比較 その2」
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