スバル・レヴォーグ
２世代目となり安全運転装備もさらにバージョンアップされ、価格の上昇もやむなしなようで乗り出し価格は300万円台後半から。全てのグレードに「スポーツモード(SIドライブ)」「運転席パワーシート」「前席シートヒーター」が標準装備となっていて、余裕のある層をターゲットにしているようだ。日本市場向けモデルゆえに売れ行きが悪ければ装備を省いた200万円台のモデルが登場するのかもしれない。スバルが社運をかけて開発したというSGP(現行インプレッサにすでに採用)がいよいよ上級モデルでその実力を発揮するようで、先代のレヴォーグやWRXでは不満があった「質感の高い乗り味」が数段レベルアップしているらしい。
SGPもそうだけどスバル伝統となっているAWDを前提とした縦置き設計で「質感の高い乗り味」を追求するのは遠回りだと思う。やや中途半端なボデーサイズ(CDセグ)に中途半端な排気量(150〜200ps程度)のAWD車に乗ればわかるけど、変速機が目まぐるしく動き、電動デフのオンオフが激しくなる傾向にあり、とても乗り心地を評価する気分にはなれない。・・・とはいえスバルの「メカ」を楽しみたいというユーザーの気持ちはとてもよく理解できる。ゆえにスバルの日本市場に置ける「顔」的存在のレヴォーグには今後も大いに期待をしたいのだけど、どうもスバルのやる気が付いてきていない。先代と識別が難しいキープコンセプトはちょっと理解に苦しむ。ポルシェ以外のドイツブランドように、日本市場向けに頑張っても報われないと、すっかりヘソを曲げているのだろうか！？