やればできる!?
先代のカローラアクシオもセダンに違いないが、ユーザーの所有欲を満たすクルマとしては設計されていなかった。それがFMCで同じカローラの名前のまま、メルセデスやBMWの入門グレードに対抗できるようなクルマ作りをしてきた。これは個人的な推測などではなく、トヨタを取材した書籍の中で豊田章男社長がインタビューでハッキリと認めた話に基づく「客観的事実」なのだけど、カローラにも採用されているTNGA-MCシャシーは、2012年に登場したMAZDAのスカイアクティブシャシーに大きな影響を受けてトヨタが士気を高めて設計した。つまりベンチマークはMAZDA車だ。VWでもアウディでもホンダでもルノーでもプジョーでもなく・・・MAZDAがCセグの頂点に君臨しているとトヨタが判断したわけだ。
ドイツ車好きは沈黙・・・
MAZDA好きがカローラセダンに乗ったらぶったまげるだろう。プレミオや先代のカローラアクシオなどトヨタのセダンは、段差を越えるとソフトなピッチングがさざ波のように押し寄せる「ボヨヨーン」とした乗り味だったが、現行カローラセダンでは、VWか?BMWか?いやいやMAZDAだ!!ってくらいに、段差を越えると「ダダッ」と小気味良く振動が収束するようになった。もはやこの時点でトヨタ車に乗っていることを忘れてしまいそうだ。CVTもかなり頑張って調整されている。先駆的な存在のスバルよりもトルコンATに近いフィールだ。CVTを使ってMAZDAのトルコンATのフィールを再現している。トヨタ車らしくないと言ったら失礼だけど、「クルマ作りの奥深さ」を感じるかも・・・。