12台目
ホンダ・インサイト
合計35点
作り込み7 フィール7 静粛性8 デザイン7 コスパ7
理想形の追求
セダンへの注目度が低すぎてあまり話題にもならなかったが、革新的で完成度も高いセダン。芸能人がベンツに乗ってるみたいな記事に寄ってくる「貴族趣味」志向のオッサンたちのコメントはいつ見てもキモい。ベンツは「安全」だとか「最先端の電動化」だとか書いてるけどさ、三菱電機によって欧州メーカーに広く売り込まれたISG搭載のEクラスが、インサイトに搭載される2モーターのe:HEVよりも「最先端」だと言えるだろうか!?メルセデスとホンダどっちが「安全」か!?いうまでもないだろう。そんな「貴族趣味」の勘違いな人々(カーメディアの連中など)に、このインサイトが好意的に評価されることはないだろうけど、「走り」も「スペース効率」も「スタイル」もかなり高いレベルでまとめられている。
ホンダじゃなければ・・・
自然吸気エンジン(Vテック)で世界を驚かせた実績がある故に、シビックセダン(日本市場撤退)の「ターボ」専用や、インサイトの「e:HEV」専用に、コアなファンも戸惑ってしまう。真面目なファンからも、勘違いした連中からも評価されにくい辛い立場(勘違い連中が近づかないのは幸運だけどさ)。ホンダにしては、ややスタイルが洗練され過ぎていて、直感的に「女性向け」と感じてしまう部分もある。排気量も控えめでメチャクチャ速いクルマを作ろうともしていない。もちろんモーター駆動で他のライバルモデルを圧倒する走行性能は持っているし、静粛性も十二分に高い。男性ユーザー、女性ユーザー問わず「ライフスタイル」を飾りたい(洗練されたい)人には、究極の機能美を実現している。皮肉だけど、もしレクサス、メルセデス、アウディなど東京都港区御用達のブランドから発売されたら相当な人気になりそう。