14台目
日産シルフィ
合計26点
作り込み4 フィール5 静粛性8 デザイン3 コスパ7
世界の頂点
最近の日本車で中国市場(月間販売台数)の頂点に立った「唯一」といっていい存在。もう10年くらい前から全ての欧州総合自動車メーカーが中国市場を主体にクルマを開発する時代だけど、日産のCセグサルーンであるシルフィ、せントラは中国市場だけでなく、北米でもカローラやシビックに迫る躍進を見せた。東南アジア市場ではセントラNISMOが投入されていて、高性能モデルを広告塔に新たな展開を見せている(廉価ブランド・ダットサンは撤収)。なぜか日本市場では地味な存在になっている。トヨタ・プレミオのライバルモデルとして日産が伝統的にコンサバ層向けに残している印象が強く、どうしても古い世代のセダンと受け止められてしまう。
日産でなければ・・・
日本市場のセダンがことごとくアウディやMAZDAのようなデザインである必要はなく、このシルフィのような思いっきり古典的なデザインがあってもいい。1.8L自然吸気エンジン搭載でカローラセダンと同等のスーペックを持ちつつ、インテリアでは特に後席の背面が倒れていてくつろげる。後席のホスピタリティの高さこそがセダンの醍醐味でもある。3月でプレミオが廃止されたので需要がいくらか高まりそうだ。202万円〜という価格設定も内容(静粛性など)を考えると非常に価値は高い。ただし日産ブランドのセダンとなると、どうしてもスカイラインのイメージが強い。後席はシルフィの方が広いくらいなのだが、日産ディーラーにセダンを買いに行けばスカイラインを選んでしまう気持ちもわかる。いっそのこと「ランサー」に改名して三菱ブランドから販売したらどうだろうか!?