CX-5が売れたからMAZDA6は苦しい
欧州、中国、北米で先にCX-5が売れたので仕方がないことだけど、アテンザは大ヒットした初代モデルやリーマンショックで苦しんだ先代モデルと比べても販売台数は低迷した。もうモデル末期だからということもあって五味さんは厳しい指摘を開陳したのだろうが、おそらく2012年のアテンザ発売当初からある種の疑問を感じていたのだろう。ちなみに動画の中で「アテンザと呼ばれていた初期モデルからはかなり熟成が進んでまるで別の乗り味になった!!」とおっしゃっている。確かに静粛性や後席の乗り心地はかなり良くなった。
これだけの既成事実
第6世代の後期に登場したGベクタリングコントロールも、CX-5を使ってプロモーションが行われた。SUVの大径タイヤを使った方が、前後左右の回転差を制御するのが容易という理由もあるのかもしれない。大径タイヤは路面との接地面が広くなるので、ディーゼルエンジンのハイトルクを路面に伝えるのに向いている。スカイXにはすでに電動デバイスが搭載されているが、今後はさらに多くのエンジンにも採用されるだろうし、ピュアEVもさらに増えるだろうが、大径タイヤだったりボデー形状からバッテリーやデバイスを搭載しやすいSUVに将来性がある。三菱もMAZDAも遅くとも2010年頃にはすでにSUV専業の方針を固めていたのだろう。