旧型設計のセダンは全て終了
トヨタがクラウンの開発を終了したらしい。マークX、レクサスGS、プレミオ/アリオンなど旧式設計のトヨタサルーンが次々と廃止されているので、今更に驚かない。わざわざニュルブルックリンクにまで持ち込んで走りを鍛えたトヨタらしくない「非コモディティ」な新型モデルだったけど(フラッグシップだから当然)、もうこのブランドでは「作り込み」ってものが流行しないのかもしれない。先代までのクラウンや廃止されたマークX、プレミオ/アリオンもトヨタの他のモデルとは一線を画す「作り込み型」のモデルだったが、今回一斉に廃止された。それらに変わって主役になった現行のトヨタラインナップには様々な「ルーツ」を持つクルマが混在している。大きく分類すると以下のように分けることができる。
1、TNGA以降の横置きエンジンモデル
カローラ、プリウス、C-HRなどで使われる「TNGA-MC」プラットフォームや、RAV4、ハリアー、カムリを担当する「TNGA-K」プラットフォーム、ヤリス、ヤリスクロスの「TNGA-B」プラットフォームの3段階ある。最上級グレードはもれなく電動モデルなので、3つともにHVを前提とした設計なのだろう。THSの燃費性能は目立って高い水準にあり、TNGAになってから走りの質感も上がった。カローラツーリングHVのスポーティなレザーシートを選べる最上級グレードは、先代モデルとなるカローラフィールダーとは比べるまでもなく良くなっている。フル装備の価格も新型ゴルフのベースグレードと変わらないし、おそらくゴルフ8にあらゆる面で負けていない。