2、ダイハツが開発・生産したモデル
トヨタの予想をはるかに超えてバカ売れしているのが、ルーミーやライズだ。OEMでここまで売れるモデルはかつてあっただろうか!? トヨタのディーラー網で国内販売が不調の三菱や日産のクルマを取り扱ったら、何倍も多く売れるとか言われていたけども、図らずしもそれが現実となった。おそらくヒュンダイや吉利汽車のモデルをトヨタブランドで販売すればさらにすごいことになるかも知れない。岩手や宮城に工場を持つトヨタ東日本でヤリスを生産し、池田、滋賀、京都、大分に工場を構えるダイハツがルーミーやライズを供給することで、全国津々浦々の人々が「地元への愛着」を理由に5ナンバー車を決めやすい環境を作っている。トヨタの販売戦略が他社よりも圧倒的に優れていることが伺える。タイで生産されたコンパクトカーを日本で売る意味って何!?
ダイハツの魅力が知れ渡った!?
Bセグメント以下の小型車や軽自動車の開発を得意とするダイハツの技術力も見逃せない。スズキに加えてホンダや日産&三菱まで参入した軽自動車市場の競争激化で、やや厳しい立場に追いやられているイメージがあるダイハツだけど、国内最安の本体価格86万円ミライースを天橋立近郊の道路で走ったけど、エンジンのスペック的限界こそ感じるものの、それ以外の駆動系統はしっかりとした質感で、アクセル&ブレーキも非常にリニアだ。東京近郊のディーラーでそこそこの価格のする普通乗用車では「あれ?これ壊れてる?」ってな怪しい手応えのものも結構ある。トヨタディーラーで初めてダイハツ車に乗った人々も、「想像以上にしっかりとした作りで走りの質感も高い」と購入を決めたことだろう。トヨタにとっては大ショックだ。ルーミーやライズを超えるコンパクトカーをトヨタが作れるとは思わないし、何よりトヨタのユーザーが納得している。