3、スバルやBMWから供給されたスポーツカー
86やスープラなど、今の社長が就任してからスポーツカーのラインナップが増えた。社長でありマスタードライバーでもある自意識からか、コストで縛られたトヨタの乗用車向け汎用シャシーを作ってスポーツカーを仕立てることに抵抗があるようだ。本当はトヨタ独自で作りたいのだろうけど、役員や相談役から「社長の決断には、トヨタ社員36万人とその家族の生活がかかっているんだ!!」などと脅迫され、ヨタハチ復活なども結局は無くなってしまったようだ。社長自ら官能的なトヨタ車としてレクサスGS-Fや、レクサスRC、レクサスLCなどを挙げているけど、特段に存在感を発揮できているとは言い難い。ドライバーズカーへと設計を変えたレクサスLSと、ニュルで走りを鍛えたクラウンがズッコけたことで、今後は社長自らプロモーションに参加するようなスポーティなモデルはトヨタ内部で開発されずらくなっているようだ。
4、ランドクルーザーとハイラックス
レクサスISのフルモデルチェンジが見送られた。後継モデルが未定のシリーズに対して、ファンにどんな忠誠心を求めるつもりだろうか。自然吸気V6エンジンを最後の最後に買いたい人に向けての「クルマ文化優先」の企画なんだろうけどさ。縦置きエンジン車としてまだ存続が予定されているセンチュリーやレクサスLSの今後はどうなるのか!?どこかのメーカーから調達することに全くためらいもないだろうが。トヨタが愛知県豊田市の工場(トヨタ車体・吉原工場)で作り続けているランドクルーザー(プラドはトヨタ田原工場)は、海外輸出を含め年産40万台を超えていて、プリウスなどよりも多く作られているトヨタの知られざる屋台骨だ。タイ生産のハイラックスとともにラダーフレームの縦置きエンジンで作られている。他社の協力で成立している乗用車モデルと違って、「トヨタ独自」のオリジナリティを最も発揮しているのがこれらのクロカン車だと言える。