MAZDAのターゲットは!?
MAZDAが誇る、走りに徹したクルマ作り、徹底された安全性、全方位的に感じる上質感が詰め込まれた。これは・・日本市場向けにはちょっとリッチになった氷河期世代(ロスジェネ)を狙い撃ちにしているのだろうか。第二次ベビーブームなので人口は多いし、社会に出てから不条理な思いをしながらも必死で働いてきたメンタリティは、やっと報酬という形で報いられるようになった。ロスジェネ共働きカップルにしてみたら600〜700万円くらいの支出は無理ではない。
間の世代
還暦前後の世代にはレクサスやドイツブランドがある。平成生まれの若い世代はBEVになるのだろう。しばしばターゲットが不明とか言われるCX-60だけど、35〜50歳くらいまでの世代が買うのではないか。このクラスで人気を博しているポルシェ・マカンをなぎ倒していくとすら思う。ロスジェネの価値観は「金額」とか「ブランド」とか他者と共通する基準で選ばない。自分が心から愛せるものしか信じない。上の世代で持て囃されたブランドに対してはシニカルですらある。7シリーズ&8シリーズ以外のBMWなんて「アルマーニ・エクスチェンジ」みたいなもんだと思っている。
GJ乗り
CX-60を見て思ったのは、スポーティなデザインを与えられたCセグスモール群のMAZDA3やCX-30にはやはり若者のために作られたアクセラの精神が受け継がれているとともに、ラージ群は第6世代の流れを汲むスモール群とは隔絶したと言えるほどに差別化があるということ
デザインは言うに及ばずFRプラットフォームや直6エンジンへの熱意は、それこそMAZDAがかつてFRセダン、特にEセグを持っていた時代、ルーチェ、センティア、(ミレーニア)に立ち返るのではと思わせるほど
MAZDAが明言することはないでしょうし、本音は分かりませんが、これがアマティの再起であると言ってももはや誰も冗談だとは思わないでしょう
余談ですが、ようやく発売されたグランツーリスモ7のパッケージデザインがポルシェとMAZDAであり、自動車の歴史を描いたオープニングMVのラストが両者のレースで終わるのは、山内一典氏はやはり分かっているなと思わずにはいられませんでした