ニュージェネレーション
2013年にアクセラを世界同時発表した時に、MAZDAは「世界中でもがいている若者にこのクルマと共に夢を叶えて欲しい」と語っていた。もうその頃からロスジェネをターゲットにしていたのだろう。MAZDAの願いは世界の若者に着実に届いた。50年以上ピュアスポーツカーを作り続けている崇高な総合自動車メーカーという「知性」も手伝って新しい価値観を呼び起こした。そのちょっと前にMAZDA車を初めて購入したのだけど、もしクルマを探していたら、MAZDAのマーケティング通りにアクセラを買っていたかもしれない。
中身のないプレミアムカーとは違う
SUVもサルーンもサッシュレスで、V8エンジンを平気で積んでしまうマセラティは、言うまでもないが経済的な豊かさを示す完成度の高いクルマだ。テスラやレクサスでは表現できていないGTカーの魅力を存分に見せつけている。マセラティほどには過激にはなれないけど、48V電動ブースター付き直6ディーゼル、自然吸気の直6に近いフィールを目指したスカイXの2つの「知性」を用意したCX-60はもう感無量だ。同じジャンルのクルマに見えるかもしれないが、RAV4やレクサスNXとはまるでスタート地点から全てが違う。
GJ乗り
CX-60を見て思ったのは、スポーティなデザインを与えられたCセグスモール群のMAZDA3やCX-30にはやはり若者のために作られたアクセラの精神が受け継がれているとともに、ラージ群は第6世代の流れを汲むスモール群とは隔絶したと言えるほどに差別化があるということ
デザインは言うに及ばずFRプラットフォームや直6エンジンへの熱意は、それこそMAZDAがかつてFRセダン、特にEセグを持っていた時代、ルーチェ、センティア、(ミレーニア)に立ち返るのではと思わせるほど
MAZDAが明言することはないでしょうし、本音は分かりませんが、これがアマティの再起であると言ってももはや誰も冗談だとは思わないでしょう
余談ですが、ようやく発売されたグランツーリスモ7のパッケージデザインがポルシェとMAZDAであり、自動車の歴史を描いたオープニングMVのラストが両者のレースで終わるのは、山内一典氏はやはり分かっているなと思わずにはいられませんでした