主役の登場
トヨタや日産も複数の新車を発売する予定の2022年だけど、エンジン車のイノベーションは停滞気味だし、BEVもターゲットがまだはっきりせず、デザインもやや方向性に疑問。そんな中でエンジン車の進化に注力しているMAZDAへの期待は高い。ちょっと極端な言い方かもしれないが、総合ブランドは「MAZDA」と「その他」の2つに大別できそうだ。「その他」の沼の中にメルセデス、レクサス、アウディなどが沈んでいる。
エンジン車の役割
エンジン駆動車においては、MAZDAに比肩するような開発は、もやは他の総合ブランドには期待しないだろう。EVシフトに対しては懐疑的な意見も多いけど、すでにMAZDA以外のほとんどのブランドはBEVオンリーな感じですらある。もうエンジン車も要らなくなるのか!?日本でもLCC路線が拡大していて、首都圏から四国へ出向くのにクルマを使う人は少なくなった。高松、松山、高知へ成田から5000円以下で行けるのだから、BEVで成田まで乗り付ければ足りる。こんな調子だから個人向けのエンジン車の需要はさらに縮小するだろうし、都市への集住がさらに進み「コンパクトシティ」化が進めば、自動車の個人保有にも否定的になる。
GJ乗り
CX-60を見て思ったのは、スポーティなデザインを与えられたCセグスモール群のMAZDA3やCX-30にはやはり若者のために作られたアクセラの精神が受け継がれているとともに、ラージ群は第6世代の流れを汲むスモール群とは隔絶したと言えるほどに差別化があるということ
デザインは言うに及ばずFRプラットフォームや直6エンジンへの熱意は、それこそMAZDAがかつてFRセダン、特にEセグを持っていた時代、ルーチェ、センティア、(ミレーニア)に立ち返るのではと思わせるほど
MAZDAが明言することはないでしょうし、本音は分かりませんが、これがアマティの再起であると言ってももはや誰も冗談だとは思わないでしょう
余談ですが、ようやく発売されたグランツーリスモ7のパッケージデザインがポルシェとMAZDAであり、自動車の歴史を描いたオープニングMVのラストが両者のレースで終わるのは、山内一典氏はやはり分かっているなと思わずにはいられませんでした