PSAがたどり着いた場所
「元々は軽自動車が出発点」だからといって侮ってはいけない。このクルマがVWグループを相手に優位に戦いを進めているのは事実だ。「良いクルマなはずはない」は完全なる先入観だ。重厚なシャシーを使えば厳かな走りは演出できるだろうが、ドライビングプレジャーは相当にエンジン出力を高めないと得られなくなる。それが限界が低めの軽自動車をスタート地点に、より満足できるサイズにまで各部をバージョンアップできる「オーダーメイド」ができるなら、相当に走りが楽しいクルマが作れるはずだ。実際にアバルトやスイフトスポーツでそれらは証明されている。
意外な結末
新型308がどんな仕上がりになるか日本ではまだわからないけど、新型シトロエンC4とは、「上から」「下から」の違いがわかる作りわけが働いているのだろう。この同サイズの中身が別の2台をほぼ同価格で売るという「実験」が日本でも行われそうだ。デザインの好き嫌いで選ばれてしまうかもしれないが、1.2L直3ターボ(130ps)というシンプルなパワーユニットとの相性だけを考えれば、案外にシトロエンC4にアドバンテージがあるのではないか!?