ややこしい点
ちょっと言葉が悪いが、スープラは、トヨタがBMWに丸投げし、さらにBMWもどっかのエンジニアニアリング・サプライヤーに放り投げ、製造も下請け任せだ。栃木製のZに対し、スープラはオーストリア製。MAZDAのようなストイックな「内製志向」を採るブランドのファンから見れば「なんじゃそれ!?」っていくらでもケチが付けられる。それでも結果として現行のMAZDAにはないタイプの「趣味のクルマ」がスピーディに開発され供給されている。400ps級のスポーツカーはMAZDAがこだわる「内製主義」で実現するのだろうか!?
大企業=思考停止ではない・・・
BMWと合弁したスープラも、先代のパッケージを再利用したフェアレディZも、「自社開発の最新技術で作られるべき」というスポーツカーの通念を「疑う」ところから全てが始まっている。「スポーツカーは金食い虫」「中途半端なスポーツカーは不要」などなど、社内でもさまざまな反対があったことだろう。そんな思考停止な反論で全てが止まってしまうのが大企業の欠点かもしれない。最近の開発者のインタビューには当たり前のように「常識を疑え」って言葉があるような・・・。