BEV化が意味するもの
内燃機関で70年余りに渡って発展してきた日本の自動車産業であるけど、バッテリーの耐久性や給電・放電能力だけで優劣を語るBEVが主役になっても、同じようなカタルシスをユーザーに与えることができるだろうか!?もしスープラとフェアレディZがBEVになったとして、搭載バッテリーがスープラはLG製、Zはジーエスユアサ製、モーターはどちらも日本電産の「E-Axle」・・・デザイン上(見た目)の違いだけでアイデンティティ(スポーツカーとしての付加価値)は維持できるだろうか。
20年前と比べても・・・
2002年以前のカーライフがとても幸せだった時代。先代スープラやZ32はバブルの日本が生み出したピカピカの妥協なき設計だった。エンジンパワーや足回りで同時代のポルシェやイタリアンスーパーカーと同等の性能を持っていた。そんな時代を楽しんだ世代にとっては現行のスープラやフェアレディZには納得できな部分もあるだろう。実際にメーカーの担当者も20年前のイメージこそが、スポーツカー開発の大きなハードルと感じているかもしれない。