輸入車値上げラッシュ
数年前までメルセデスやBMWのスタート価格は300万円を下回っていたのに、急速な円安振れによって可及的速やかに価格改定が行われた。メルセデスA180が427万円、BMW118iプレイが417万円。
目一杯値上げしているはずのMAZDA3の15Sが、やっと229万円なのでもはやライバルでもなんでもないくらいに価格差が開いてしまった。誰が見てもやり過ぎなくらいの日本車Cセグ最強スペック(サーキット向けを除く)を誇るシビックe:HEVでも394万円でしかない。
日本車至上主義
輸入車の壁は果てしなく高くなった。スペックと価格のバランスを気にしてMAZDAなど選んでいる人々には、宝くじでも当たらない限りは手が出せなくなった。524万円のフェアレディZには興味がそそられるかも知れないが、136psのCセグハッチバックに427万円払うのは貴族趣味という他ない。
私自身のブログでもちょっとは心当たりがあって恐縮だが、この10年ほどでカーメディアの論調が変わり、やたらと「日本車礼讃」の方向になった。「輸入車なんて全くダメ」「日本車の方が完全に性能が上」みたいな右寄りの世論が醸造されいる気がする。ともかく再び「輸入車は殿上人のクルマ」という時代の到来は素直に歓迎したい。