良い道具
MAZDAやオリエントスターの性能が上がり、狙い通りに世界で人気が出たとしたら、日本ではなかなか希望通りに買えなくなるかもしれない。それとは別の懸念もある。これまでの300万円のMAZDAと10万円のオリエントスターならば、その圧倒的な機能性で十分に便益で回収できる金額であり、このブランドなら間違いないという全幅の信頼が置けた。あまり深いことを考えずに購入しても後悔することはまずない。身の回りのものを特定のブランドで固める安心感と同じだ。
それが600万円のMAZDA、30万円のオリエントスターとなると、再びその価値を再検討する必要がありそうだ。5,000円くらいで買えていたマッカランや山崎が10,000円以上になる。セコイ話で恐縮だが、フルボトルだと約20杯分だから、1杯250円ならプチ贅沢で済まされるけど、1杯500円は家計簿的に笑えない。
日本は本当に貧乏か!?
自分にとって生活必需品ではなく、趣味に過ぎないウイスキーに5000円、腕時計に10万円、クルマに300万円くらいの価格を想定するのは、決して「デフレ・マインド」ではないと思う。あくまで生活の余裕の範囲で嗜むものなのだから積極的に消費している方だと思う。日本はどんどん貧乏になるとか言われている。アメリカの物価は日本の3倍とか連日報道されているけど、全米に供給されている新車の価格は、なぜか日本より安い。
日本だってテナント料が高い立地の飲食店ならば、ランチは3000円くらいはする。同じようにアメリカの片田舎のレストランで25ドルのランチなんてあり得ない(誰が食べにくるんだ?)。ニューヨークの物価が全米の物価であるかのように報じるのは疑問だ。瞬時に嘘だとわかるレベルの報道を平気でするようになった日本のメディアなんぞ金を払ってまで見るものではない。